はじめに
久米島に滞在中、ツアーに参加してはての浜を訪れてきた。
はての浜とは、久米島の東、奥武島(おうじま)とオーハ島のさらに向こうに浮かぶ3つの砂浜でできた無人島の総称だ。
はての浜の3つの無人島はそれぞれ久米島に近い方から「メーヌ浜(前の浜)」「ナカノ浜(中の浜)」「ハテノ浜(果ての浜)」と呼ばれ、その全長は約7kmにも及ぶ。
なお、この記事では以降3つの無人島の総称を「はての浜」、はての浜を構成する一番奥の浜を「ハテノ浜」と呼ぶことにする。
はての浜の砂浜と海の美しさは沖縄でもトップレベルなので、久米島に来たら必ず訪れたいスポットだ。
以下にご紹介して行きたい。
はての浜への行き方
はての浜にはツアーに参加してアクセス可能だ。
久米島の多くのホテルでははての浜ツアーへの申し込みを受け付けているだろうから、滞在先ホテルに確認して欲しい。
今回、僕は滞在していた「ホテルガーデンヒルズ」でツアーに申し込んだ。
1日コースと半日コースがあったのだが、せっかくなのではての浜に3.5時間滞在できる1日コースにした。
弁当とドリンク付きで料金は4,500円となかなかリーズナブルだ(ツアースケジュールの詳細はこちらのページを参照)。
ちなみにほとんどのツアーでははての浜の真ん中のナカノ浜に上陸するようだ。
ナカノ浜には売店や簡易トイレがあるし、形が違うだけで同じ砂浜の無人島なのでどこでも良いと思うのだが、こだわりがある人はツアー会社を選ぶと良いだろう(「イーフスポーツクラブ」のツアーがハテノ浜に行くようである)。
ホテルから送迎車に乗り込み、久米島の東に位置する泊フィッシャリーナでグラスボートへと乗り込む。
グラスボートは船底がガラスになっていてサンゴを見ることができ、簡単なガイドツアーもしてくれるのが嬉しい。
はての浜に上陸
ボートは30分くらいではての浜に到着。
砂浜の無人島なので日陰はほとんどなく、まさに「オアシスの中の砂漠」と言った表現がシックリ来る。
日陰と言えば、有料のパラソルとツアー会社が用意したバラック小屋(らしきもの)くらいである。
パラソルとビーチチェアーはセットで3,000円と高いのだが、シミが気になるアラフォーのおっさんは迷わずレンタル。
ビーチチェアーに寝転がりながら、売店で買ったオリオンビールを飲んで至福のひとときを味わう。
ちなみに売店のオリオンビールは600円とまるで砂漠の行商人のような値段なので、ビーチで飲んだくれたい方は出発前にコンビニで200円のビールを買っていくことをおすすめする。
さすがに夏休み中だけあって、はての浜にも家族連れが多かった。
海ではしゃぐ子ども達を眺めながら、しばし幸せについて考える。
はての浜を歩く
はての浜(ナカノ浜)を時計回りに一周してみた。
真夏の沖縄だし日差しはとんでもなく強く、もちろん日陰は全くないので、傘を持っていくことを強くおすすめする。
ナカノ浜の東の端まで歩くと、ハテノ浜らしき砂浜が遠くに見える。
広大な砂浜を一人でとぼとぼと歩いていると、何やら遠くから声が聞こえる。
日々の過酷なランニングと筋トレで鍛え抜かれた身体で、折りたたみ傘をまるで芦屋のマダムのように差しながら歩く僕のセクシータイムに惹かれたのか、振り向くと3人の水着ギャルが手を振りながら駆け寄ってくるではないか。
「すいませーん、写真撮ってもらえますかー」
やれやれ。一流カメラマンと間違えられたか。
「今度は縦でもお願いします」
はい、すいません。
僕のセクシータイムはあえなく三球三振に終わった。このネタ、来年まで持つだろうか。
それにしても、「東洋一美しい無人島」とも言われているだけあって、はての浜から見る海は美しい。
「東洋一美しいビーチ」と言えば宮古島の与那覇前浜を思い出すのだが、このレベルまで来ると、もはやどちらが美しいかなんて比較するのも野暮な話で、単に好みの問題ではないかと思う。
ナカノ浜の西の端からは、メーヌ浜とその向こうに久米島の島々が見える。
日除けがないときついのだが、ナカノ浜は十分に歩いて回れるサイズだ(一周2kmくらいだと思う)。
はての浜でシュノーケリング
はての浜(ナカノ浜)を一周した後、せっかくなので海に入ることにした。
海水浴ができる場所は限られていて、ライフジャケットを貸してくれるので安全だ。
シュノーケリングマスクを持ってこようか迷ったのだが、ライフジャケットでぷかぷかと浮くし、それほど深いところまで行くわけではないのでゴーグルでも十分に楽しめた。
浅瀬にもかかわらず、南国らしいカラフルな魚を含めて意外にも多くの魚を見ることができた。
海で泳いだ後は、ツアーに付いていた弁当とさんぴん茶をいただく。
おわりに
当初、はての浜に3.5時間の滞在は退屈するかとも思ったのだが、一人にもかかわらずはての浜での楽しい時は瞬く間に過ぎて行った。
時間がある方は1日コースに参加するのがおすすめだ。
はての浜を訪れたら、海水浴やシュノーケリングはもちろん、島を歩いて美しい景色を満喫して欲しい。
サラサラの白い砂浜に透明度の高いエメラルドグリーンの海・・・
はての浜では、「球美(くみ)の島」と呼ばれる久米島の美しい海を思う存分味わうことができるだろう。