久米島には兼城(かねぐすく)港周辺とイーフビーチ周辺に大きく分けて2つの繁華街がある。
今回は主に兼城港近くのホテルに滞在したのだが、久米島は人口8,000人ほどの小さな島だけあって、兼城港周辺の繁華街も「繁華街」という言葉のイメージからはかけ離れた素朴なものである。
与那国島に比べると少し都会だが、宮古島に比べるとかなり小さい。丁度、与論島くらいかも知れない。
兼城港周辺の繁華街には居酒屋が数軒あるが(ちなみにスナックも数軒ある)、その内の一軒の居酒屋「武吉」で食事をしてきたので以下にご紹介したい。
居酒屋「武吉」は繁華街の中心部であるじんじんロードと呼ばれる新興通り沿いにある。ちなみに「じんじん」とは沖縄の方言でホタルのことらしい。
いかにも沖縄の居酒屋らしい素朴な外観と黒板に書かれていた「車えび刺身」に惹かれて店内に入る。
居酒屋「武吉」には数人が座れるこぢんまりとしたカウンターがある。
一人で店内に入ると、カウンターでタバコを吸いながらサボっていた休憩していた店員のおじさんが席を譲ってくれた。
カウンターに腰掛けてメニューを眺める。
車海老の塩焼きも気になったが、まずはこの日のお目当てだった車海老の刺身をオーダー。
久米島では車海老の養殖が盛んで、その生産量は日本一を誇る。
ぷりっぷりでとろける食感の車海老の刺身は美味しかったのだが、小ぶりにもかかわらず3尾で800円となかなかのお値段だ。生産量多いなら安くしてくれても良いのに。
後から車海老の頭をからっと揚げたものを出してくれた。
車海老の刺身に続いていただいたのが、このお店のおすすめの一品であるあおさのかき揚げ。
沖縄の居酒屋で一人で天ぷらを頼むと量の多さに悩まされるのだが常なのだが、天つゆでいただくあおさのかき揚げはサッパリとしていてお箸が進む。
周辺には数えるほどしか居酒屋がないせいか、店内は地元の人・観光客問わず賑わっているようだ。
隣席のおじさんがテレビを見て何やら独り言を呟きながら食べていただし巻き卵が気になったので、締めの料理にだし巻き卵をいただく。うん、美味い。
ビールを飲み干し、せっかくなので最後に久米島の泡盛「久米仙」をいただく。
久米仙は飲みやすいのだが、僕が泡盛をそれほど好きじゃないこともあってか、取り立てて印象には残っていない。
店内は徐々にグループ客で賑わってきたので、泡盛を飲み干してお店を後にした。
居酒屋「武吉」、兼城港周辺で久米島名物の車海老料理を肴に一杯やりたい方にはおすすめのお店だ。
それにしても、沖縄の居酒屋で一人飲みも飽きたな。誰か一緒に飲んでくれない?
店舗情報
営業時間:18:00~24:00
定休日:木曜日
公式サイト:http://takeyosikume.web.fc2.com/index.html
住所と地図:沖縄県島尻郡久米島町字仲泊1166
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。