はじめに
久米島には町営バスが走っている。
路線は空港と市街地を結ぶ空港線、島を一周する一周線、そしてマイナーな島尻線と嘉儀山線の4路線だ。
離島らしくバスの本数は1日数本と少ない。
観光客が一番使うのは空港線になると思うが、空港線は飛行機の時間に合わせて運行しているものの、飛行機の到着が遅れても待ってくれるわけではないのが辛い。
バスだと久米島空港からイーフビーチ周辺まで400円程度で行けるが、タクシーだと3,000円弱はするようなので(ちなみに兼城港周辺までは1,000円強)、レンタカーを借りるのでなければバスを利用したいところである。
なお、バスの路線図と時刻表、運賃表に関しては久米島町のサイトを確認して欲しい。
久米島町営バスの乗り方
「久米島 バス 乗り方」などの検索キーワードでグーグルさんに聞いても欲しい答えが得られなかったので、僕のような用意周到な人間に向けて久米島町営バスの乗り方を解説したい。
まぁ、同じ日本なのでそんなに乗り方が異なるわけでもなく言葉も通じるのでなんとかなるとは思うのだが、参考にしていただけたら幸いである。
久米島滞在中に何度かバスは利用したのだが、ホテルから奥武島(おうじま)まで行った時を例に挙げて以下にご紹介する。
前述の通りバスの本数は1日数本と少ないので、少し早めにバス停で待機することにした。暑い。
しばらくすると、青い車体にウミガメが描かれた久米島町営バス(くめバス)がやって来た。
なんと、ロゴマークデザインは映画監督の宮崎駿によるものである。バスはこれ以外にもあるので、ウミガメが見られたらラッキーだ。
バス停に人がいれば停まってくれるとは思うが、風景に溶け込んだ哀愁漂うアラフォーのおっさんに気付かずに通り過ぎてしまっても困るので、海外のように一応手を挙げることにした。
バスに乗車する際に運転手に行き先を告げる。
これは離島ではよくあることだが、運転手が停車する場所を把握するためのものだ。
運賃は後払いなので、乗車時に支払う必要はない。
バスの車内は思ったよりも新しく、モニターや両替機(小銭と1,000円札が入る)もある。
車内はそれほど混雑している訳ではなく、空港線は空港とホテルがある市街地を行き来する観光客の利用が多いようだ。
久米島の人は概して親切なのだがバスの運転手も対応が丁寧だった。宮古島のバスの運転手のように、「釣りなんてねえよぉ」という雑な離島の対応ではない。
バスは久米島の素朴な風景の中を走る。小さな離島のバスはどこも個性的で味があり、のんびりと美しい景色を楽しむことができるので好きだ。
車内には降車用のベルもあるが、乗車時に行き先を伝えるので、(忘れていなければ)ちゃんと停まってくれるだろう。
降車時に料金を運賃箱に入れて支払う。車内に運賃表が貼ってあるが、運転手に乗車地を伝えれば料金を教えてくれるだろう。
久米島町営バスは思ったよりも使いやすくて快適だった。
久米島は徒歩や自転車で回るにはなかなか大きな島なので、空港とホテル間の移動はもちろん観光にも上手く活用したいところだ。