はじめに
久米島に滞在中、奥武島(読み方:おうじま)を日帰りで訪れた。
奥武島は人口20人程度、周囲約2kmの小さな離島で、久米島からは橋で繋がっているので簡単にアクセス可能だ。
余談であるが、沖縄には奥武島が4つもあってややこしい。
この奥武島は海洋深層水を利用したスパ施設のバーデハウスや畳石(たたみいし)で有名だが、久米島でもトップクラスの海の美しさが特に印象に残っている(奥武島は久米島町に属する)。
奥武島への行き方
奥武島には町営バスでアクセス可能で、バーデハウスが無料シャトルバスも運行している。
さすがに離島だけあってバスの本数は数えるほどしかないので、事前に時刻表をチェックしておこう。
畳石
久米島と奥武島を繋ぐ橋を渡り、バーデハウス前でバスを降りる。
バーデハウスから海に向かって歩いて行くと、県指定天然記念物にもなっている畳石がある。
畳石は溶岩が冷え固まる時にできた六角状の岩石群で、まるで亀の甲羅のような形をしている。
奥武島では最大の見どころとも言える畳石だが、満潮時には海に隠れてしまうので干潮時に訪れることをおすすめする。
それにしても畳石周辺から見る海はため息が出るほどの美しさで、宮古島や与論島の海にも引けを取らないほどだ。
この海を見るだけでも奥武島に来る価値は十分にあるだろう。
奥武島の海岸からオーハ島を望む
畳石を後にし、奥武島を徒歩で巡ってみることにした。
奥武島は周囲約2kmと宮古諸島の大神島と大差ないコンパクトサイズで、1時間もあれば十分に歩いて回れる。
島の奥へと道路を進んで行くと、対岸にオーハ島を望む海岸にたどり着いた。
オーハ島はかつて人が住んでいたが、どうやら現在は無人島のようだ。
ちなみに、久米島とオーハ島にはハブがいるが、久米島と橋で繋がっているその間の奥武島にはなぜかハブがいないそうだ(ホテルのバーのマスター談)。
島の奥まで来る観光客は少ないのか、オーハ島は本当に静かで、道路を歩いていても人や車とすれ違うことはほとんどなかった。
おわりに
実はセミが鳴く真夏の沖縄を訪れるのは初めてなのだが、日陰がない離島はやっぱり暑く、歩いているとすぐに汗だくになってしまった。
酷暑の中を歩くたびに後悔の念が押し寄せてくるのだが、それでもまた小さな離島を訪れると歩き始めてしまうのだから不思議なものだ。
自動販売機で買ったさんぴん茶をがぶ飲みし、バスが来る時間までバーデハウス内のカフェで一休みしてから奥武島を後にした。
久米島滞在中に訪れた観光スポットの中では、奥武島ははての浜と並んで印象に残っている。
是非奥武島を訪れて、「球美(くみ)の島」と呼ばれる久米島の美しい海を心ゆくまで堪能して欲しい。