【ボナペティとチャオ】マルタ共和国で印象に残っているイタリア語の2つの言葉

シーフードピザ。マルタはシーフードも美味しい

去年の夏に地中海の島国であるマルタ共和国に3週間ほど滞在したのだが、滞在中に印象に残った言葉が2つほどある。

帰り際、美しい風景に出会った

【マルタ共和国旅行記ブログ記事まとめ】地中海に浮かぶ世界遺産の島国を巡る旅

2018年10月10日

イタリア語の「ボナペティ(buon appetito)」と「チャオ(chao)」という言葉だ。

「ん?マルタの公用語はイタリア語なの?」と疑問に思われた方もいるかもしれない。

現在のマルタの公用語はマルタ語と英語だが、過去にイタリアの支配下にあった影響もあってかマルタではイタリア語を話す人も多いようだ。

「ボナペティ(buon appetito)」という言葉はフランス語でも「bon appétit」として使われているが、「召し上がれ」という意味になる。

マルタのレストランに入ると、食事を提供されるときにかなりの確率で「ボナペティ」と言われることだろう。

おしゃれなレストランで、金髪で背が高いイケメンウェイター(ちなみに最低時給は500円程度)に「ボナペティ」などと丁寧な接客をされながらウサギ料理やマルタワインを楽しんでいると、なんだか中国人の成金にでもなったような気がしてくるのは僕だけだろうか。

マルタと言えばウサギ料理とマルタワイン。まさに貴族の食事である

マルタと言えばウサギ料理とマルタワイン。まさに貴族の食事である

「ボナペティ」は英語であれば「エンジョイ(enjoy)」と言ったところだろうか。何とも味気ない言葉である。

大量のウサギ肉を目の前にどかっと置かれて「エンジョイ!」なんて言われると、野生のウサギ肉をむしゃむしゃと食べている「ウォーキング・デッド」のダリルを思い出してしまうではないか。

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それにしても、「ボナペティ」という言葉が使われているだけあってマルタ料理はイタリア料理に似ていて、バラエティ豊かで美味しいグルメを楽しむことができる。

シーフードピザ。マルタはシーフードも美味しい

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一方、日本でもお馴染みの「チャオ(chao)」という言葉もマルタでよく耳にしたが、こちらは「こんにちは」や「さようなら」に使える便利な言葉である。

オーストラリアに住んでいたときも朝のカプチーノは欠かせなかったものだが、マルタでもカプチーノを飲もうとカフェを訪れると「チャオ」なんて言われたりする。

マルタの街中。やっぱりカフェ文化がある国は良い

マルタの街中。やっぱりカフェ文化がある国は良い

マルタ島で滞在していたアパートにイタリア人が住んでいて、よく「チャオ」と言っていたので印象に残っているのもあるかもしれない。

マルタはイタリアのシチリア島のすぐ南にあるのでイタリア人観光客も多いのだろう。日本人が台湾や沖縄に行くような感覚だろうか。

「チャオ」は英語だと「バイ(bye)」が当てはまるだろう(別れの場合)。

言い方にもよるだろうが、何とも素っ気ない言葉に感じる(別に英語が嫌いなわけではない)。

それはともかく、マルタでよく耳にするイタリア語の「ボナペティ」と「チャオ」、どちらも響きが可愛らしくて印象に残っており、日本でもついつい使ってみたくなる言葉である。

同じく地中海に浮かぶ島であるイタリアのシチリア島にも訪れたいが、様々な文化が混在するマルタ共和国にもまたいつか訪れたいものである。

チャオ。