はじめに
花蓮に滞在中、台湾東海岸の景勝地である石梯坪(読み方:シーティーピン)を訪れた。
石梯坪には火山岩が波に削られて階段のようになった荒々しい景色が広がり、所々にできた壺穴(甌穴)は台湾一の景色と言われるほど有名だ。
花蓮市と台東市の中ほどに位置する石梯坪はややアクセスが不便(行き方は記事の最後参照)だが、その景色は一見の価値ありだ。
いざ、石梯坪へ
「石梯坪遊憩區」のバス停でバスを降り、海に向かって遊歩道を歩く。
道中、緑の中の脇道を進んで行くと單面山(ケスタ)がある。
單面山は高さ17mの白い岩山で、どこか和歌山県の景勝地・千畳敷を思わせる風貌だ。
この白い岩山の上からの景色は壮観だ。
波で浸食された岩には、ところどころに壺のような形をした甌穴(おうけつ)が見られる。
この壺穴景観は台湾一の景色とも言われているらしいのだが、台湾一かどうかはさておき、白い岩山の向こうに広がる太平洋、そして反対側の山々の景色が美しいのは言うまでもない。
岩山に登った後は下に降りて岩場の上も歩いてみよう。岩場の上は濡れて滑りやすくなっているので注意が必要だ。
ところどころにできた潮だまり(タイドプール)を避けながら岩場の上を歩いて行く。
潮だまりに目を凝らすと、小さな魚が泳いでいるのを見ることができた。
石梯坪はダイビングスポットとしても人気らしいが、この日は曇り空でかなりの波があり、波打ち際に近づくのは危険そうだった。
七星潭(チーシンタン)の海も美しかったが、花蓮で訪れた景勝地の中では石梯坪の景色が一番気に入っている。
花蓮市内から時間がかかるのがややネックだが、時間がある方は是非訪れて欲しいおすすめの絶景スポットだ。
花蓮市内から石梯坪への行き方
石梯坪へは花蓮駅からバスに乗ってアクセス可能だ。
花蓮駅前に花蓮客運バスの窓口があるので、そこで石梯坪(シーティーピン)と言ってチケットを購入すれば良い。
バス料金は片道228元(約800円)だった。
バスの番号は1127、1140、1145(台東、静浦、成功方面)で、「石梯坪遊憩區」のバス停で降りれば良い。なお、詳細や最新情報は花蓮客運のウェブサイト(中国語)で確認して欲しい。
石梯坪までは片道約2時間と長旅だが、台湾東海岸の海を眺めながらのバス旅はなかなか快適なものだった。
石梯坪の住所と地図
花蓮縣豊浜郷石梯坪52號