花蓮の繁華街、中山路沿いに「公正包子店」という小籠包レストラン(食堂)がある。

「公正包子店」外観
地元の人にも人気が高いらしく、お店の前には頻繁に行列ができている。
このお店は『地球の歩き方』にも掲載されていて、かつ僕が訪れたのはゴールデンウィーク中だったこともあってか日本人の姿をチラホラ見かけた。

「公正包子店」のメニュー
ここの目玉は何と言っても小籠包。なんと、1個5元(約18円)という破格の安さである。
台湾の食堂にもすっかり慣れた僕だが、今回はオーダーに少し手間取ってしまった。
行列に並び、店員のおばさんの案内に従って席に座ったのだが、おばさんが中国語で何やら話しかけてきた。
僕は中国語がちんぷんかんぷんなので、「I don’t speak Chinese」と、おしゃべり好きの人が多い台湾で幾度となく繰り返してきたこのフレーズを言った。
その後、オーダーシート(注文票)があるのを見つけたのでそれを取って記入しようとしたのだが、おばさんは前方の若い店員を指差して「English」と何やら言っている。
前方の若い店員は英語を話せると言いたいのだろうか?
僕は当然ある程度の漢字が読めるので、中国語でメニューが記載されたオーダーシートがあれば注文することはできる。
イマイチ状況がよくつかめず、オーダーシートを持ったままその場に立ち尽くしていると、「あぁ~」とおばさんに困り果てられてしまった。
どうやら、僕が中国語を話せないだけでなく読めないと思われたらしく、英語を話せる店員にオーダーしてねということだったらしい。

忙しそうな「公正包子店」の店内
これからは、漢字が読める日本人だということをアピールするために「I don’t speak Chinese」に付け加えて「I’m Japanese」と言った方が良いかもしれない。
え?中国語を勉強しろって?
今はスペイン語で手一杯なので後5年待って下さい。
今回の台湾の旅では田舎を回ったこともあってか、言葉が通じず幾度となく悔しい思いをしたので、中国語を覚えて必ずリベンジしたいと思っているところだ。
それはともかく、英語が話せる店員のところにいって無事に小籠包10個と豆腐入りの酸辣湯(サンラータン)スープを注文することができた。
まずは酸辣湯が運ばれてきた。

酸辣湯(サンラータン)。クセになる美味しさだ
酸辣湯は酸味と辛味のあるスープで、日本で鼎泰豐(ディンタイフォン)に行った際にも必ず頼むお気に入りのスープだが、値段は数分の一と安い。
台湾の食事にはスープが欠かせないが、ここの小籠包は汁気が少なく喉が渇くのでスープを一緒に頼むのがおすすめだ。
続いて小籠包が10個入ったかごが運ばれてきた。

「公正包子店」の小籠包。1人で10個は多かったかな
小籠包は肉まんのような形をしていて、思ったよりも大きい。
皮が厚めの肉まんを、備え付けの醤油などの調味料につけていただく。
味も肉まんそのもので確かに美味しいのだが、大阪には551の豚まんもあるし、そこまで感動する味ではないんだよなぁ。
もちろん、1個5元という値段を考えるとコストパフォーマンスは素晴らしく、近くにあったらしょっちゅう買い食いすると思うけれども。
「公正包子店」、花蓮に来たら是非一度は訪れて欲しいお店だ。
店舗情報
営業時間:6:00〜21:00
定休日:不定休
住所と地図:花蓮市中山路199-2號
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。