はじめに
台東の東に位置する緑島は一周約20km、人口約3,000人の小さな離島だ。
サンゴ礁の海に囲まれた緑島はかつては政治犯を収容する流刑の島だったそうだが、現在では観光客で賑わうリゾート地となっている。

緑島灯台からの眺め
緑島に来たら島を一周してみよう。
観光客のほとんどはバイクで走っているし、小さな島なのでレンタルバイクで風を感じながら走るのがおすすめだ。
緑島はかなり暑いので慣れた人を除いて自転車はおすすめできない。と言うか、自転車で走っている人なんて見なかったような気がするな。
免許不要!?電動バイクをレンタル
台湾で車やバイクを運転するには日本の免許証と中国語翻訳文が必要らしいが、海外で運転しない僕は中国語翻訳文を持参していなかった。
ネットで調べていたところ電動バイクなら免許不要というブログ記事をいくつか見かけたので、ホテルスタッフに聞いてみると免許の提示は不要とのことだったので借りることにした。
台湾では関連法が整備されていないのだろうか?いずれにせよ、僕は現地の法律には詳しくないのでバイクのレンタルを考えている方は各自で最新情報を確認して欲しい。
スクーター型の電動バイクはKYMCOという台湾メーカーのもので、フル充電で50km弱走れるらしい。音も静かでスピードも50kmくらいは出る。
日常生活には十分だし、沖縄の離島なんかにあったら便利なので日本でも普及して欲しいところだ。
自然豊かな緑島を一周
台湾は右側通行なので、左回りで右手に海を見ながら島を一周することにした。
島の北西部にある市街地から南へとバイクを走らせる。

馬蹄橋
バイクに乗っている人はほとんどみんなノーヘルだ。緑島は日差しが強いので焼けそうである。
僕も最初はヘルメットをかぶっていたが、邪魔くさいので途中からハットに代えて風に飛ばされないようゆっくりと運転することにした。
島の南には大白沙と呼ばれる白砂のビーチがある。大白沙はダイビングでも人気のスポットらしい。

大白沙。白砂のビーチは台湾では珍しい
大白沙から少し走ると一周道路の東南端に朝日温泉がある。朝日温泉は別記事でご紹介したが、緑島一番のおすすめスポットなので是非訪れて欲しい。
朝日温泉から島の東側の道路を北に向かって走る。

緑島の一周道路を走る
緑島はサンゴ礁に囲まれた島と聞いていたので、もっと平坦な島を想像していたのだが思ったよりも岩山が多くてゴツゴツとしている印象だ。
緑島の東側、丁度真ん中あたりに海参坪と呼ばれる火山集塊岩でできた湾がある。

海参坪の展望台へと続く石段遊歩道
石段遊歩道の先にある展望台からは美しい湾の姿を望むことができる。

海参坪の展望台からの眺め
ここから見る海の美しさは緑島でも一番だったので、島を一周する際は是非立ち寄って欲しい。

反対側には山が広がる
しかし、誰かがブログで緑島の海は沖縄より綺麗とか書いているのを見て期待していたのだが、確かに緑島の海は綺麗なもののはっきり言って期待したほどではなく、同じ台湾の離島でも小琉球の方が綺麗だと思った。
まぁ、一概に沖縄と言っても宮古島と那覇周辺の海では全然違うのだけれど。

海参坪の北にある柚仔湖。干潮かな?
島の北東には観音洞がある。

観音洞の門
門をくぐった奥にある鍾乳洞には、まるで観音菩薩像のような石筍(せきじゅん)がある。

鍾乳洞に佇む石筍
観音洞には売店もあるので、緑島の暑さに疲れたらここで休憩するのも良いだろう。

なんだよコノヤロー
島の北側までバイクを走らせると、緑島人権文化園区がある。

象鼻岩
緑島にはかつて政治犯や反政府運動の活動家を収容する刑務所があったが、その跡地が緑島人権文化園区となっている。

収容者たちの蝋人形。暑かっただろうなぁ
僕は文化系の観光には弱いのでサクッと見て回っただけだが、興味がある方は刑務所跡地の施設をじっくりと見て回るのも良いだろう。

人権記念公園
緑島人権文化園区を通り過ぎ、島の北側道路を走って繁華街まで戻ってきた。

繁華街の北にある緑島灯台
緑島一周はバイクだとかなり快適で、所々寄り道しつつも3~4時間程度で戻ってくることができた。
以上、緑島の風景を簡単にご紹介したが、緑島に来たら是非レンタルバイクでのんびりと島を一周し、豊かな自然を満喫して欲しい。