はじめに
緑島に滞在中、朝日温泉を訪れた。
日本統治時代には旭温泉と呼ばれた朝日温泉は世界でも珍しい海底から湧き出る温泉で、露天風呂、プールに屋内スパを備えている。
朝日温泉は緑島を一周する道路の南東端に位置しており、その名の通り朝日を望むには絶好のロケーションで日の出スポットとしても人気があるようだ。
僕は台湾で温泉に入るのは初めてで、酷暑の緑島で水着を着用して温泉に入るのはなんだか不思議な感じがしたものの、美しいサンゴ礁の海を眺めながらの入浴は心地良く、緑島で訪れたスポットの中では一番印象に残っている。
緑島ではスキューバダイビングも人気だが、マリンスポーツをしない方は、朝日温泉に浸かって後は豊かな自然を眺めながらのんびりと過ごしていれば緑島は十分に満喫できるのではないだろうか。
いざ、世界有数の海底温泉・朝日温泉へ
緑島は一周約20kmと小さく、バイク(または車)を利用すれば朝日温泉には簡単にアクセス可能だ。
僕は電動スクーターで緑島を一周中に朝日温泉に立ち寄ろうかとも思ったのだが、荷物が多いし着替えるのも面倒だったので、島を一周後に一旦ホテルに戻り、海パンを履いて必要最低限の荷物で向かうことにした。
入り口にある建物で入場料金を支払って中に入る。
水着だけでなく水泳キャップも着用必須らしいが、窓口で購入可能だ。料金は確か50元(約180円)だったと思う。
朝日温泉にはシャワールーム&更衣室、ロッカーもあり、外観はさながら日本のプールのようである。
海の近くまで歩いて行くと温度の異なる3つの円形露天風呂がある。
眼前にサンゴ礁の海が広がるワイルドなロケーションで入る温泉は格別で、いつまでも浸かっていたい気持ちになった。
温泉なので撮影はまずいだろうと思ってスマホは持ち込まなかったのだが、一眼レフを持ち込んで彼女の水着写真をパシャパシャと撮っている若い台湾人の男がいたのでどうやら問題ないようである。
おっさんが1人で温泉でパシャパシャと撮影していると変質者と間違われそうだが、どうもここら辺、台湾人の感覚は違うようだ。
手前には大きな温泉プールがあり、こちらからも海を望むことができる。ゴールデンウィーク中ということもあってか、子供連れの日本人も見かけた。
露天風呂でのぼせてしまったので残念ながら屋内スパには入っていないのだが、温泉好きであれば何時間でも楽しめること間違いなしである。
朝日温泉を一望できる帆船鼻の丘を登る
朝日温泉の近くには帆船鼻と呼ばれる小高い丘がある。
草原が広がる丘の上からは朝日温泉と緑島の風景を一望することができる。
なんだか与那国島の東崎を思わせる風景だが、柵などはなく断崖絶壁になっているので足元には気を付けよう。
温泉と緑島の美しい景色にすっかりと癒され、暗くなってきたところでホテルに戻ることにした。
朝日温泉とその隣の帆船鼻、緑島に来たら是非訪れて欲しい緑島一番のおすすめスポットである。
観光情報
営業時間:6:00~24:00(夏季:5:00~翌2:00)
定休日:無休
入場料金:200元
駐車場:あり
住所と地図:台東県緑島郷公館村温泉路167号
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。