はじめに
台東に滞在中、日帰りで池上(読み方:チーシャン)を訪れた。
池上は台湾のブランド米「池上米」を使った弁当(便當)で有名だ。
池上駅からサイクリングロードも整備されているので、池上弁当を食べた後は山中ののどかな田園風景の中でサイクリングを楽しむのがおすすめだ。
台東駅から池上駅へ電車で移動
台東から池上へは電車でアクセス可能だ。
所要時間は自強号(特急)で30分程度。料金は96元(約350円)だった。
駅前でランチに池上弁当を食べる
池上駅に到着後、駅前にある弁当屋さん「全美行池上便當」で弁当を購入し、店内で食べることにした。
池上弁当は確か「世界ふしぎ発見!」でも紹介されていて、今回の旅で食べたいと思っていたのだ。
高雄駅で買った駅弁がそれほどでもなかったのであまり期待していなかったのだが、池上弁当は想像を超える美味しさだった。
お米は日本のブランド米に負けないほどの美味しさで、おかずの味も上品で甘みがあり、ご飯との相性も抜群だ。
実は、池上米は日本統治時代に品種改良された蓬莱米が元になっているらしい。日本人の口に合うはずだ。
「全美行池上便當」以外にも駅前にはいくつか弁当屋さんがあるのでチェックしてみて欲しい。
池上駅からレンタサイクルで金城武樹を目指す
池上駅前にはレンタサイクル屋が立ち並び、駅前では客引きをやっている。
僕が利用したレンタサイクル屋では一番安い自転車が100元だったが、かごが付いていなかったので150元のかご付き自転車をレンタルした。
池上には全長17.4kmのサイクリングロードが整備されている。
台東はとにかく暑いし、そこまでがっつりサイクリングをしたいとも思わなかったので、とりあえず有名な金城武樹を目指すことにした。
金城武樹とは、エバー航空のCMで金城武が木陰でお茶を飲んだ木のことだ。
まずは池上駅の南にある池を目指して自転車を走らせる。
山に囲まれたのどかな田園風景が広がり、時折農作業をしている人を見かける。
波照間島よりも暑いここ台東の強烈な日差しの下、農作業に従事するのは相当に過酷ではないだろうか。
池を越えてしばらく走ると、伯朗大道と呼ばれる美しい道に出る。
池上駅前では思ったほど観光客を見かけなかったのだが、伯朗大道にはサイクリングを楽しむ数多くの観光客がいた。
伯朗大道の周辺にもレンタサイクル屋が多いし、どうやら大型バスでここまでやって来るようだ。
伯朗大道を真っ直ぐに進むと、目的地の金城武樹が見えてきた。
こちらにも観光客が集まっていたので木陰でのんびりとお茶、という訳にはいかず、写真を撮って早々と退散することにした。
池上駅から金城武樹まで往復で数キロ、日差しが強くて暑かったが、サイクリングロードが整備されていてなかなか快適なサイクリングだった。
池上に来て気軽にサイクリングを楽しみたい方にはおすすめのコースだ。
美しい海だけでなく、台東には山々やのどかな田園風景があることを実感して欲しい。