はじめに
台東に滞在中、「台湾で最も美しい駅」として知られる多良駅(多良観光車站)を訪れた。
多良駅は2006年に廃駅になって現在は電車は停車しないが、観光スポットになっていて見学することができる。
三仙台も池上も良かったが、台東で訪れて一番良かったと思ったのがこの多良駅だ。
台東市街地からバスで1時間程度でアクセスできるので、台東に来たら是非訪れて欲しい。
多良駅のプラットフォームの向こうに太平洋を望む
台東でバスに乗り込み、多良(Duoliang)のバス停で降りてそこから坂道を上っていく。なお、多良への行き方に関しては記事の最後を参照して欲しい。
坂道の途中には木の柵が設けられており、そこから多良駅の全景を望むことができる。
アクセスしづらいためかそこまで人は多くなく、台湾人らしき観光客の姿をチラホラ見かけた。
現在廃駅になっている多良駅のプラットフォームに降りることはできないが、上から眺めるプラットフォームとその向こうに望む太平洋の景色は、台東に来てから一番とも言える美しさだ。
展望台とレストラン
多良駅から更に坂道を上っていくと、翼のオブジェが設置された展望台がある。
残念ながらここからは木々に遮られてプラットフォームは見えないが、さらに上空から望む太平洋の景色が美しい。
展望台の付近にはレストランや売店がある。展望台のすぐ隣にレストランがあったので、ここで海を見ながら食事をすることにした。
テラス席に腰掛け、原住民アミ族の料理とレモンティーをいただく。
原住民の料理と言うともっとワイルドなものを創造していたのだが、ちまきにお吸い物、漬け物などとなんだか日本の郷土料理のようで懐かしさを感じる味だ。
他にお客さんはおらず、のんびりと眼下の絶景を独り占めすることができた。
多良駅に電車が通過するのを待つ
日陰がないのでかなり暑いのだが、せっかくなので多良駅に電車が通過する瞬間をカメラに収めようと待つことにした。
30分ほど経過しただろうか。不意に電車の音がして、トンネルから電車が姿を現した。
もちろん停車はしないのでスピードが速く、慌ててシャッターを切った。
おわりに
ネットで検索しても多良駅への行き方の正確な情報が少なく、当初は行くのを迷っていたのだが、多良駅に訪れて本当に良かったと思う。
滅多に出会わないような美しい景色を眺めている時は心が洗われるような気持ちになって、いつまでもそこに留まりたくなる。
「台湾で最も美しい駅」と言われる多良駅、台東に来たら是非訪れて欲しいスポットだ。
多良駅への行き方
多良駅は瀧渓駅と金崙駅の間に位置し、台東のバスターミナルからバスに乗って1時間程度で行くことができる。
降車駅は多良(Duoliang)だが、多良が終点のバスがあるわけではないので少々分かりづらい。
鼎東客運の安朔や安朔國小行きのバスが多良に停車する。台東バスターミナルの2番から発車するバスだ。
バスの本数は少ない。時刻表と路線図は鼎東客運のウェブサイト(中国語)で確認することができる。
バスターミナルの隣にあるバス会社のオフィスにも詳細な路線図と時刻表があったので、不安な方は事前に確認しておくと良いだろう。
ちなみに電車の場合は手前の金崙駅で降りてバスかタクシーに乗ることになるが、この方法はあまりおすすめできない。
僕は多良に行くバスの発車時間までかなりあったので、とりあえず金崙までバスでいったのだが、駅周辺には全くタクシーが見当たらず、結局、炎天下の中次の台東から来るバスを待つ羽目になってしまった。
ちなみに、多良からの帰りは台東行きのバスに乗れば良いので分かりやすい。多良から台東までの料金は143元(約500円)だった。
住所と地図
台東縣太麻里鄉瀧溪路8-1號