台東滞在の初日。
台東名物の「米苔目(ミータイムー)」を食べようと、ガイドブックを頼りに台東の街中にある「榕樹下米苔目(ロンシューシアミータイムー)」というレストランにやって来た。
米苔目とは米(米粉とサツマイモ粉)から作られた麺のことだ。
「榕樹下米苔目」は人気店らしく、お店には行列ができていた。
ちなみに店名の榕樹とはガジュマルのことで、店の前には昔大きなガジュマルの樹があったそうな。
「行列ができているのに、もし言葉が通じずメニューもなくて上手く注文できなかったらどうしよう」と不安を覚えたのだが、せっかくここまで来たので勇気を出して行列に並ぶことにした。
僕の番が来たので、「Do you speak English?」と聞いてみたところ、別のスタッフが出てきてメニューを見せて対応してくれた。さすがに台湾人は優しい。
米苔目はスープ入り(湯)とスープなし(乾)の2種類があり、サイズも小と大を選べる。残念ながらメニューは英語で書かれていたかどうか覚えていないのだが、漢字の感じで大体分かるだろう。
僕はスープ入り米苔目の大サイズ、そして鹿野の紅烏龍茶をオーダーした。
店員さんの助けを得てほぼ満席の店内に案内され、紅烏龍茶を飲みながら料理が運ばれてくるのを待つ。
紅烏龍茶は無糖で、名前から想像できるとおり紅茶に近い味で美味しい。
しばらくすると米苔目が運ばれてきた。
かつおだしスープに米から作られた麺が入っており、具材は肉そぼろ、かつお節、もやしにニラだ。
ベトナム料理のフォーが和風になったような感じだろうか。さっぱりとしたスープに弾力のある麺の食感がクセになりそうだ。
ふと店内の他の米苔目を見渡すと、煮卵が乗せられているものが多いことに気付いた。
どうやら米苔目には煮卵を乗せるのがスタンダードのようだ。吉野家の牛丼に欠かせない卵のようなものだろうか。
価格は米苔目(大)が50台湾ドル(約180円)、紅烏龍茶が30台湾ドル(約110円)とリーズナブル。
これが日本のラーメンのように500円とかするなら考えものだが、このクオリティで200円もしないなら毎日でも食べたいと思う。安くて上手い、まさに台湾グルメの神髄である。
「榕樹下米苔目」、台東に来たら是非一度は訪れて台東グルメを味わって欲しい。
僕も次こそは煮卵も忘れずにオーダーしよう。
店舗情報
営業時間:9:30~15:00、17:00~20:00
定休日:水曜日
住所と地図:台東市大同路176號
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。