はじめに
波照間島で一番有名なビーチと言えばニシ浜だが、そのニシ浜に隣接してペー浜と呼ばれるビーチがある。
ニシ浜の「ニシ」とは八重山方言で「北」を意味しており、ペー浜の「ペー」は「南」を意味しているようだ。
つまり、浜崎という砂の岬を挟んで、北側にあるのがニシ浜(北浜)、南側にあるのがペー浜(南浜)ということになる。
沖縄のビーチは美しいにもかかわらず、相変わらず名前の付け方は雑に感じる。
ペー浜は遊泳禁止なものの、観光客で賑わうニシ浜とは対極的にほとんど人がいないので、静かなビーチでのんびり過ごしたい方にはおすすめだ。
ペー浜への行き方
ペー浜はニシ浜と浜シタン群落の間にあるので、そのどちらからでもアクセスできる。
途中まで道路を通って行ける浜シタン群落からの方が時間的には近いだろうが、茂みの中を通る必要があるし虫も多い。
それに浜シタン群落経由だと場所が少々分かりづらいので、初心者の方はニシ浜経由でアクセスすることをおすすめする。
ニシ浜からの行き方は簡単で、港とは反対の方向に砂浜を歩いて行けば丁度直角に曲がるようなところがあり、その先がペー浜となる。
ニシ浜の全長は約1kmと長く、強い日差しの中ふかふかの砂浜に足を取られながら歩いて行かなければならないが、綺麗な景色を楽しみながらのんびり行くと良いだろう。
ニシ浜に引けを取らない美しさを誇る穴場ビーチのペー浜。遊泳は禁止
ニシ浜を進み、浜崎の岬の角を左に曲がるとそこがペー浜だ。
港にも近くアクセス便利で設備も整っているニシ浜とは異なり、観光客もここまではほとんど来ないようである(たまに来ても長い砂浜を見て引き返す人も多い)。
ニシ浜と繋がっているだけあって、ペー浜の美しさはニシ浜に引けを取らない。
北に面しているニシ浜からは西表島の大きな島影が見えるが、西に面しているペー浜からは何も見えない。
はるか彼方には台湾があるのだろう。視界を遮る物が何もないので、夕日を綺麗に見ることができそうだ。
残念ながらペー浜は潮の流れが速くて遊泳禁止になっているようなので、海水浴やシュノーケリングを楽しみたい方はニシ浜にしよう。
人気(ひとけ)のないペー浜は木陰でのんびりと過ごしたりピクニックをしたりするのに良さそうだ。
ビーチでは星の形をした星の砂(有孔虫の殻)も見つかるようなので、探してみてはいかがだろうか。
ペー浜の南にある浜シタン群落を歩く
ペー浜の砂浜を南の端まで歩いて行くと浜シタン群落がある。
浜シタン(ハマシタン)は和名をミズガンピと言うミソハギ科の常緑高木だ。
樹齢数百年の大木もある浜シタン群落は竹富町指定の天然記念物にもなっている。
浜シタン群落の岩場に囲まれて小さなビーチがいくつかある。
このあたりをさ迷っていると海外ドラマの『ロスト』気分を味わえること間違いなしだろう。
おわりに
「もう1つのニシ浜」とも言えるペー浜、静かなビーチでのんびりと過ごしたい方にはおすすめの穴場スポットだ。
波照間島に来たらニシ浜だけでなく是非散歩ついでにペー浜を訪れ、日本でも有数の波照間島の美しいビーチを思う存分味わって欲しい。
なお、ペー浜以外の波照間島の穴場ビーチに関しては以下の記事も参考にして欲しい。
ペー浜の観光情報
アクセス:ニシ浜または浜シタン群落から徒歩
設備・駐車場:なし
備考:遊泳禁止
住所と地図:沖縄県八重山郡竹富町波照間