ジェイソン・ステイサム主演の映画「メカニック:ワールドミッション」はタイのリペ島(Koh Lipe)が舞台になっていると聞いていたので、以前から観たいと思っていた。
しかし、残念ながら近場の映画館で上映しているところがなかったので、Amazonビデオで値段が下がるのを待って家のテレビで観ることにした。
この映画は「メカニック」の続編となるが、あらすじは、殺し屋から足を洗ったジェイソン・ステイサム扮する主人公が女を人質に取られて再度殺しを依頼され、その女を助けるために世界を舞台に3人の武器商人を暗殺していくというものだ。
リペ島だけでなく、タイのバンコクやオーストラリアのシドニーなど、僕にとっては縁の深い土地が舞台になっており、それだけでも観る価値があると言える。自分のよく知っている土地が映画に出てくると親近感が湧くものだ。この映画では他にもブラジル、マレーシア、ブルガリアが舞台になっている。
バンコクやシドニーはともかく、リペ島が舞台になった映画というのは珍しい。他にタイの離島が舞台になった映画と言えば、ピピ島を舞台にしたレオナルド・ディカプリオ主演の「ザ・ビーチ」が有名だ。
「メカニック:ワールドミッション」でリペ島が出てくるのは映画が始まって間もなく、女と出会う場面であるが、とにかく美しく撮影されており、映画の中でも一番印象に残る景色だった。リペ島が登場するのは映画の一部で20分くらいだ。
しかし、映画ではリペ島と紹介されているものの、出てくるビーチは見覚えがない。どこのビーチだろうと思い色々と調べてみたところ、どうやら撮影地はリペ島ではなく、これまた確かではないがタイのプーケット付近の離島のようだ。リペ島目当てでこの映画を観た僕としては少し残念だ。それでも、海とビーチの美しさ、ボートに乗っている現地のタイ人、島のバンガローなどはリペ島が持つ雰囲気と変わらない。実際のリペ島とは異なるかもしれないが、島の美しさを体感することは出来るのでリペ島やその他のタイの離島に行くことを考えている人はこの映画を観てみるのも良いだろう。
映画の内容に関しては、他のジェイソン・ステイサム主演の映画と似たような内容だ。相変わらずジェイソン・ステイサムが強すぎる。出会ったばかりの女とすぐさま恋に落ちてその女を助けるために命をかけるのも極端で彼の映画らしい。ジェイソン・ステイサムの格好良さはいつものことだが、個人的には舞台となった場所の映像が気に入っているのでまた観たいと思う。正直、映画館で観るほどの作品ではないと思うが、ジェイソン・ステイサムやアクション映画が好きな人であれば十分に楽しめるだろう。