竹富島の東側に位置する日の出スポットのアイヤル浜
竹富島滞在2日目。
黒島の民宿で出会ったお姉さんが「コンドイビーチよりもアイヤル浜の方が好き」と言っていたのが気になって、アイヤル浜を訪れてみることにした。
「アイヤル」とは現地の方言で「東の浜」を意味するらしく、その名の通り竹富島の東側に位置するアイヤル浜は日の出スポットとして人気があるようだ。
僕はわざわざ日の出を見るために早起きをしようとは思わない人間なので、民宿でゆっくりと朝食を食べた後にアイヤル浜へと向かうことにした。
アイヤル浜は竹富島中心部の集落から1.5km~2kmほど離れており、集落の外れからビーチまでは木々に囲まれた砂の道がひたすら続く。
アイヤル浜に続く道にはリゾートホテル「星のや竹富島」の入り口があるせいか、道中では時折小さなバスとすれ違う。
代わり映えのしない沖縄の離島らしい道をひたすら歩いて、ようやくアイヤル浜に到着。
早朝ということもあってか、ビーチには誰もいなかった。
竹富島を訪れる観光客のほとんどはコンドイビーチやカイジ浜に行くだろうから、静かに過ごしたい方にはおすすめだ。
アイヤル浜の沖では船が行き来し、潮の流れが速いこともあって遊泳は禁止のようだ。
確かに静かでのんびりするには良いビーチなのだが、アイヤル浜はコンドイビーチに比べると海の色も砂浜もなんだか地味に感じる。
黒島で出会った杉並区のお姉さん、お元気にしていますか?あなたが勧めてくれたこのビーチ、結構普通です。
午前中のアイヤル浜は日差しが眩しく、日陰がなくて暑かった。
誰もいない砂浜ではカラスが3匹集まって「ガァ、ガァ」と鳴いている。なんだか、「人間がいるぜ。襲ってやろうか」と会話をしているようにも聞こえる。
昔、波照間島でランニング中にひたすらカラスに追いかけ回されたことを思い出した僕は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状が現れる前にビーチを後にした。
竹富島の北側に位置する美崎(ミシャシ)海岸
来た道を集落まで引き返し、今度は島の北側、竹富港の近くにある美崎(ミシャシ)海岸に行ってみることにした。
竹富島は1泊もすれば見どころは十分に見て回れるほど小さな島で、それ以上の滞在は本当に何もせずのんびりしたい人向けだ。
竹富港から向かって左側に歩いて行くと美崎海岸に繋がっている。
干潮時でかなり干上がっているせいもあってか、砂浜よりも岩場ばかりが目立つ海岸である。
海岸沿いを歩いて行くと、海に向かってそびえ立つ鳥居を発見した。
鳥居をくぐって中に入っていくと、御嶽(うたき)がある。
美崎海岸はかつて島の主要な港として使用されていたらしく、今でもガンギと呼ばれる桟橋の跡を見ることができる。
安里屋クヤマの墓から西桟橋へ
鳥居をくぐって島に入り、島の外側を走る道路を西に向かって歩く。
道路をしばらく歩くと、安里屋クヤマの墓の入り口を見つけた。
安里屋クヤマは沖縄の代表的な民謡「安里屋ユンタ」にも唄われている竹富島生まれの絶世の美女だ。
潮が引いているためか、安里屋クヤマの墓の先にある海岸から、南にある西桟橋まで歩いて行くことができた。
それにしても、干潮時の竹富島は島の外側を歩いて一周できるのではないかと思えるほどに干上がって道ができている。
おわりに
以上、アイヤル浜と美崎海岸、安里屋クヤマの墓から西桟橋までと観光客の少ない竹富島の穴場スポットをご紹介した。
西桟橋からコンドイビーチ、カイジ浜までも歩くことができるので、色々と島を歩き回ってみてお気に入りの場所を探して欲しい。