竹富島(たけとみじま)に滞在中、夕日を見ようとコンドイビーチ(コンドイ浜)を訪れた。
竹富島の夕日スポットと言えばコンドイビーチの北にある西桟橋(にしさんばし)が有名だが、僕は夕暮れ時の静かなビーチが好きだし、西桟橋の狭いスペースに人が集まっているのも嫌だったので、今回はコンドイビーチで夕日を見ることにした。
日中は人で賑わっていたコンドイビーチも、日帰り観光客は既に石垣島に帰ったのか、夕方になると人が少なくて静かだった。
日中は東屋(あずまや)やビーチの木陰にいて目立たなかった猫たちもぞろぞろと出てきて、気が付けばベンチは猫に占領されている。
竹富島の11月の日没時刻は午後6時頃だが、大分早めに来てしまったので猫と戯れながら過ごすことにした。
どうやら観光客が帰った後は島の居住者たちの時間のようで、夕暮れ時のビーチでは三線を練習するお兄さんや車でやって来て海に入るお兄さんがいた。
北の方角にかすかに見える西桟橋では、夕日を見ようと少しずつ人が集まってきていた。
この時期(11月)は、コンドイビーチの広い砂浜からだと夕日が沈む地点はコンドイ岬に隠れてしまって見えないようなので、コンドイビーチから少し西桟橋方面に歩いたところで、砂浜に転がっている木に腰掛けて夕日を眺めることにした。
遠くに見える西表島の島影の向こうに夕日が沈み始める。
空の青さはだんだんと失われていき、雲の隙間から現れた夕日はまるで線香花火のように一瞬の輝きを放ったかと思うと、西表島の向こうにポトンと落ちてしまった。
夕日が完全に沈んだのを見届け、海沿いを西桟橋まで歩いてから集落に戻ることにした。
僕のように夕暮れ時の静かなビーチ(と猫)が好きな方は、コンドイビーチで猫と戯れてのんびりと砂浜を歩きながら夕日を眺めるのはおすすめだ。
西桟橋でもコンドイビーチでもカイジ浜でも、竹富島の西側であればどこからでも夕日を見ることはできると思うので、是非お気に入りの場所を見つけて夕日を堪能して欲しい。