はじめに
サンゴ礁が隆起してできた竹富島(たけとみじま)の海は透明度が高い。
竹富島にはいくつかビーチがあるが、その中でもとりわけ美しく、島唯一の海水浴場として観光客にも人気が高いのがコンドイビーチ(コンドイ浜)だ。
コンドイビーチはトリップアドバイザーが毎年発表している「日本のベストビーチ Top10」の常連でもある。
これまで八重山諸島で僕が訪れたビーチの中でも、波照間島のニシ浜、西表島のイダの浜と共にその美しさは八重山諸島でトップ3に入るのではないかと思う。
竹富島と言えば赤瓦屋根の家屋に白砂の道が広がる集落が有名だが、島に点在するビーチも綺麗で、中でもコンドイビーチは竹富島に来たら必ず訪れたいスポットだ。
コンドイビーチへの行き方
コンドイビーチは竹富島西側のほぼ真ん中あたりに位置する。
中心部の集落からは徒歩でおよそ20分、自転車だとおよそ10分くらいでアクセス可能だ。
竹富島は周囲が約9.2kmと小さな島で、レンタサイクルで島を巡る人が多いと思うが、時間に余裕があれば個人的には徒歩をおすすめしたい。
と言うのも、中心部の集落に近い西桟橋(にしさんばし)から南のコンドイビーチまで海に沿って歩いて行けるからだ。
さらに、コンドイビーチからその南にあるカイジ浜(星砂の浜)までも海沿いを歩いて行くことができる。
人気(ひとけ)のない海辺を写真でも撮りながらのんびりと歩くのはなかなか楽しいので、是非徒歩でビーチを巡ってみて欲しい。
なお、時期や時間帯によっては潮が満ちて歩けない箇所もあるかもしれないのでご注意願いたい。
いざ、コンドイビーチへ
コンドイビーチは遠浅で波の穏やかなビーチだ。
この日は11月だというのに真夏の陽気で、真っ青な空の下には見事なコバルトブルーとエメラルドグリーンのグラデーションの海が広がっていた。
コンドイビーチの沖には砂州(さす)が見える。
遊泳可能なコンドイビーチでは浅瀬の海の中を歩いたり海水浴を楽しんだりしている人も多いが、サンゴ礁や魚類は少なくシュノーケリングには不向きのようだ。
コンドイビーチには猫もたくさんいて、東屋(あずまや)やビーチの木陰でのんびりと過ごしている。
ちなみにコンドイビーチの「コンドイ」とは「なまこ」を意味しており、海にはなまこが多いらしい。
コンドル的な格好良いものを勝手に想像していたのだが、まさかの「なまこ浜」であることを知って衝撃を受けた。
コンドイビーチは時間帯によって潮の満ち引きで風景が一変し、干潮時になると大きな砂州が現れる。
干潮時に出現する大きな砂浜はまさに「幻の浜」と呼ぶにふさわしく、ビーチから歩いて渡ることも可能だ。
潮の満ち引きによって大きくその表情を変えるコンドイビーチは、まるで時の魔法にかけられたようである。
日中は観光客で賑わうコンドイビーチだが、夕暮れ時になると本来の静けさを取り戻すので、竹富島に宿泊してビーチからのんびりと夕日を眺めるのもおすすめだ。
八重山諸島でも有数の美しさを誇るコンドイビーチ、竹富島に来たら是非訪れて、その移りゆく景色を存分に堪能して欲しい。
観光情報
アクセス:中心部の集落から徒歩約20分、自転車約10分。バスもあり(詳細はこちら)
遊泳期間:通年
設備:シャワー、トイレ、更衣室、売店(夏季)
住所と地図:沖縄県八重山郡竹富町竹富
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。