与那国島最大の祖納集落
与那国島には集落が3つ(祖納、久部良、比川)あり、その中で最大の集落が空港から最も近い祖納(そない)集落だ。
与那国島最大の集落と言っても島全体の人口が1,700人程度なのでそのサイズは知れているのだが、町役場や診療所などがある与那国島の中心部である。
集落を歩いていても人に出くわすことは少ない。観光客もそれほど多くないせいか、たまに人とすれ違っても「こいつ誰だ?」みたいな目で見られることもある。
どうも、他の島からも離れている与那国島は人も猫もシャイのようである。
与那国島では丁度、町議会の議長が決まらず議長選が繰り返されて話題になっていた時期だったので、与那国町役場ではマスコミの姿も目にした(と言っても2人だけど)。
他の2つの集落に比べ、祖納集落には商店(スーパー)や飲食店、ホテル(民宿)の数も多い。
石垣島からフェリーで与那国島に来るのであればフェリーが発着する久部良(くぶら)集落に滞在するのも良いと思うが、飛行機で与那国島に来るのであれば祖納集落周辺に滞在するのが無難だと思う(離島マニアを除く)。
与那国島に滞在していたのは丁度ハロウィンの時期だったので、祖納集落を散策していると時折ハロウィンのコスプレをした子どもたちに驚かされた。
商店で買い物をしていたときにはジェイソンが襲ってきたし、与那国島のハロウィンは完全にホラーと化している。
祖納港とナンタ浜ビーチ
集落から祖納港までぶらぶらと散歩してみる。
祖納港にはナンタ浜と呼ばれる民謡にも唄われたビーチがある。漢字で書くと波多浜だが、その名前とは裏腹に波の穏やかなビーチだった。
断崖絶壁の多い与那国島のビーチはあまり南の島のビーチという感じはしないのだが、白い砂浜から見る淡いブルーの海の美しさは八重山諸島の中でも特筆に値する。
祖納集落を一望できるティンダバナ
祖納集落の南西部にはティンダバナ(ティンダハナタ)と呼ばれる標高85mの崖がそびえ立っている。
ここにはかつて伝説の女首長サンアイ・イソバが住んでいたと言われ、国の名勝にも指定されている。
ティンダバナへの行き方だが、祖納集落から徒歩でアクセス可能で、集落から南に崎元酒造所に向かう道路を歩いて行けば遊歩道の入り口がある。入り口には駐車場もあるので車で行くのも良いだろう。
天然の展望台になっているこの崖からは祖納集落とナンタ浜、そして東シナ海を一望できる。
以上、祖納集落の風景を簡単にご紹介した。
小さな島なので決して見どころは多くないが、他の2つの集落と合わせて日本最西端の島の素朴な集落巡りを是非楽しんで欲しい。