はじめに
与那国島に滞在中、もう11月だと言うのに季節外れの台風と共に東京から友人が与那国島観光にやって来た。
彼が滞在中は島の天候はずっと荒れ模様だったのだが、初日のみ運良く?曇りだったのでレンタルバイクで島を一周することにした。
与那国島は周囲が約27kmで道路を一周すると約25kmになるらしいが、道路は起伏が多く、徒歩や自転車で島を巡るのはなかなかきついのでレンタカーやレンタルバイクがおすすめだ。
ちなみに、レンタルバイクは祖納集落にある与那国ホンダで2人乗りができる250ccのスクーターを借りた。
与那国島の外周道路を右回りに一周して観光スポットを巡ってきたのだが、祖納集落、島の東側にある東崎や立神岩、島の西側にある久部良集落や西崎に関しては前日までに徒歩と路線バスで巡ってきたので、それらに関しては以前の記事を参照して欲しい。
今回はまだ訪れていなかった島の南側にある比川(ひがわ)集落をご紹介したい。
与那国島には3つの集落(祖納、久部良、比川)があるのだが、その中でも比川集落は最も小さくて素朴な集落だ。
比川浜とDr.コトー診療所
比川集落の東にあるのが波の穏やかな比川浜だ。三日月の形をしていることから月の浜とも呼ばれる。
もう11月だし台風も来ていたので泳いでいる人はもちろんいなかったのだが、ビーチでは乗馬をしている人を見かけた。
ヨナグニウマでの乗馬はダイビングと合わせて与那国島での人気アクティビティのようである。
比川浜のそばには、テレビドラマ『Dr.コトー診療所』の舞台となった志木那島(しきなじま)診療所のロケ地がある。
診療所には入場料300円を支払って中に入ることが可能だ。僕はドラマを観ていないのだが、せっかくなので入ってみることにした。
診療所の内部はまるで現役で使われている診療所かと見間違うほどに作り込まれていて、いかにも小さな離島の診療所といった素朴な雰囲気で味がある。
診療所の屋上からは比川浜も一望できるし、Dr.コトーのファンではなくとも訪れる価値のある場所である。
比川集落と比川地域共同売店
比川集落は与那国島の中でも一番小さな集落(他の2つの集落も決して大きくはない)だけあって、すぐに歩いて回れるサイズである。
比川集落には民宿(ホテル)や食堂もいくつかあるようだ。小さな離島マニアとしては一度は滞在してみたいものである。
比川集落の中で一際目立つ色鮮やかな建物が比川地域共同売店だ。
この比川地域共同売店、意外にも品揃えが豊富でお土産も販売している。
売店の中には休憩所やトイレもあってゆっくりと過ごすことが可能だ。地域住民にとっては生活に不可欠な存在であると同時に憩いの場として機能しているようである。
カタブル浜
比川集落の西、車海老養殖場の隣にはカタブル浜と呼ばれるビーチが広がっている。
比川浜と同じく、白い砂浜が広がる弓なりの綺麗なビーチだ。
沖の方は潮の流れが速くて危険らしいのだが、いずれにせよ、この日は台風が近づいてきていて荒々しい与那国島の海に入るのは自殺行為のように思えた。
おわりに
以上、比川集落の風景を簡単にご紹介した。
日本最西端の島の一番小さな集落はなかなか素朴で味のある集落だった。
今回はレンタルバイクで島を一周がてらに立ち寄って軽く見て回っただけなので、また次回訪れた際には集落内でゆっくりと食事でもして民宿にも泊まってみたいと思う。
小さな集落なので見どころも多くないが、与那国島を巡る際には是非比川集落にも立ち寄って欲しい。