与那国島2日目の夜。
祖納(そない)集落で滞在していたホテルには夕食が付いていなかったので、近くの居酒屋で食べることにした。
人口1,700人程度の与那国島だが、最大の集落である祖納集落には意外にも多くの居酒屋がある。
暗い夜道を歩いて、やって来たのはとあるビルの3階にある「ビアガーデン国境(はて)」。
エレベーターでビルの3階に上がって店内へと入る。
「ビアガーデン」という名前を冠しているにもかかわらずお店は完全に屋内である。よく分からんぞ与那国島。
店内は広々としていて、一人旅でもゆっくりと食事ができそうだ。
この日は平日の夜だったが店内はそれほど混んでおらず、僕の他には観光客や地元の人らしきお客さんが3組ほど。
座敷に腰掛け、まずはお決まりのオリオン生ビールで喉を潤す。
「ビアガーデン国境」のおすすめメニューには与那国島の名産であるカジキ(梶木)の唐揚げと刺身があり、唐揚げを食べたかったのだが品切れだったので刺身をいただいた。
「カジキマグロ」なんて呼ばれているが、カジキとマグロは全くの別物らしい。
ドレッシングがかかったカジキの刺身はサッパリとしていて美味しかった。
勢いよく刺身を平らげ、続いていただいたのが鳥の唐揚げ。
ジューシーで歯ごたえ抜群な鳥の唐揚げはとても美味しいのだが、大きいのが6個も入っていて、いかんせん一人で食べるには量が多い。
沖縄の居酒屋で一人で食事をすると、1~2品ですぐにお腹が膨れてくるのはもはや避けられない運命(さだめ)である。
このお店は海産物がウリのようだったので、ややお腹は膨れていたものの、この日の締めとしてお寿司とアーサー汁をいただくことにした。
沖縄でも最果ての与那国島なのでもっとカラフルな魚が出てくるかと思いきや、意外にもお寿司に乗っているのは内地と変わらない普通のネタである。
アーサーとはあおさと呼ばれる海藻のことで、沖縄の離島でアーサー料理を食べるとこれでもかというくらいアーサーが入っていることが多い。
「ビアガーデン国境」の料理はどれも美味しく、座敷で島気分を味わいながらゆったりと食事をしたい方にはおすすめのお店だ。
与那国島に来たら是非名物のカジキ料理を味わって欲しい。僕も次こそはカジキの唐揚げを食べたいと思う。
店舗情報
営業時間:11:30~13:30(ランチ)、18:30〜23:00(ディナー)
定休日:木曜日、日曜日の昼
住所と地図:沖縄県八重山郡与那国町字与那国22-4
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。