はじめに
黒島に滞在中、「うんどうや」が主催する黒島近海をシュノーケリングして新城島(あらぐすくじま)を観光する日帰りツアー(パナリコース)に参加した。
新城島は人口10人程度の小さな島で、上地島(かみじじま)と下地島(しもじじま)の2つの離れた島からなるため、現地の方言で「離れ」を意味する「パナリ」島とも呼ばれている。
新城島に渡る定期船はないため、島を訪れるにはツアーに参加する必要がある。
僕は船酔いするし団体行動も苦手という面倒くさい人間なので、ボートに乗るシュノーケリングツアーには滅多に参加しないのだが、今回新城島に上陸するためにこのツアーを利用することにした。
パナリコースのツアーの時間は9:30~12:30で料金は5,000円(現在は7,000円)。マスクとフィンのシュノーケルセットをレンタルすると別途1,000円かかる。
台風でできた白いサンゴの島に上陸
ツアー当日は民宿まで車で迎えに来てもらい、出発地点の黒島港へと向かう。
黒島周辺の美しいサンゴ礁の海を見ながらボートは走り、まずはこの前の2つの台風でできたらしい白いサンゴの島にやって来た。
ボートを降り、膝くらいまである水の中を歩いて島へと上陸。
サンゴの島から見る海は透き通っていて美しい。
いかにもインスタ映えしそうなスポットで、案の定、若い女子たちはキャッキャッと自撮りにいそしんでいる。
小さな島の上を歩き回ってパシャパシャと何枚か写真を撮り、ボートに戻ろうとしたところで事件が発生した。
最後の方で海の中を歩いてボートに戻ろうとしたところ、波のせいかボートは島から離れ思った以上に水位が上がっている。
島に上陸した時は膝くらいまでだった水位は胸のあたりまで達していた。
iPhoneをアームバンドに入れて左腕に巻き付けていたのだが、海水に浸かりそうだったので慌てて左腕を上げる。
左腕を上げた状態でよちよち歩きで海の中を歩いていると、波もあってサンダルが脱げ、バタバタともがいていたところサンゴで両足を切ってしまった。
オーストラリアでレスキューダイバーのライセンスまで取得した僕だが、無残にも助けが必要な状態となってしまった。
結局、海の中を歩いてボートまでたどり着くことはできず、一旦浅瀬まで戻って、iPhoneをボートから手を伸ばしているスタッフに渡してから泳いで戻ることにした。
バタバタもがいているうちに足の指の2箇所がサンゴでぱっくりと割れてしまったが、指が残っているだけでも良しとしよう。
一瞬海水に浸かったiPhoneは調子が悪くなり、今回の沖縄旅行前に買ったばかりだというのにまた新しいiPhone SEを購入する羽目になってしまった。
旅にトラブルは付きものである。短い間だったけど、さようならiPhone SE(追記:その後、何とか使える状態まで回復した)。
黒島近海でシュノーケリング
サンゴの島を離れた後、ボートはシュノーケリングスポットまで移動して1本目のシュノーケリング。
サンゴで切った足からは流血が続いていたが、せっかくなのでマスクとフィンを装着して海に入ることにした。
色々な所に潜っている人の話によると黒島近海の海はなかなか綺麗らしく、海の中ではたくさんの魚を見ることができた。
その後、ボートは別の場所に移動してもう1本のシュノーケリング。
沖縄とは言え10月は海から上がった後は冷えるし、ボートは結構揺れて若干気分が悪くなってきたので2本目はパスすることにした。
ボートの上に用意されたケーキと温かいさんぴん茶をいただきながら海を眺めてのんびりと過ごす。
新城島(パナリ島)内を観光
2本のシュノーケリングの後、この日の最大の目的だった新城島へと上陸する。
iPhoneの水没と両足の怪我でテンションはだだ下がりだったものの、新城島を見て一気にテンションが上がった。
人がいないせいもあってか、新城島の海はとにかく美しく、港から見る海は八重山諸島の他の島とはどこか一味違うように感じる。
しかし、残念ながら新城島の集落内は島の人がいなければ入れないらしく、「うんどうや」が主催するツアーでは新城島内の展望台とビーチしか訪れないようだ。
撮影禁止の林の中の道を通り抜け、展望台に登る。
展望台からは港、そして新城島周辺の綺麗な海が一望できる。
展望台からの景色を堪能した後は、再び林の中の道を歩いてビーチに到着。
新城島内を観光した後、ボートは出発した黒島港へと戻ってきた。
黒島港から民宿まで車で送ってもらって、この日のツアーは終了となる。
黒島近海をシュノーケリングして、新城島にもちょっと訪れてみたいという方はこのツアーに参加すると良いだろう。
新城島の集落を散策できなかったのは残念だが、また次回石垣島を訪れた際に新城島観光ツアーに参加しようと思っているので、その際に改めてレポートしたいと思う。