民宿で借りたママチャリに乗って黒島の素朴な集落と林に囲まれた道を駆け抜け、島の北東に位置する伊古桟橋(いこさんばし)にやって来た。

伊古桟橋(いこさんばし)

牛の形をした椅子が印象的な東屋(あずまや)がある
国の登録有形文化財にも指定されている伊古桟橋は、伊古集落が漁業で栄えた頃は盛んに利用されていたそうだが、現在では桟橋としては利用されていない。

現在では観光と釣りのスポットになっている伊古桟橋
伊古桟橋の全長は354mで、八重山諸島で一番長い桟橋である。
354mと聞いて、すかさず全長3,540m(サンゴの島)の宮古島にある伊良部大橋を思い浮かべたあなたはなかなかの沖縄通だ。ひょっとすると、こちらもサンゴに由来しているのだろうか。

海に向かって一直線に伸びる伊古桟橋
黒島の美しいサンゴ礁の海と青空に囲まれて伸びる一本の桟橋はまるで天国へと続く道のようで、桟橋の上から望む360度の絶景は黒島で一番と言って良い。

黒島一の絶景スポットだ
桟橋からは遠くに八重山諸島の島影が見える。

サンゴ礁でできた黒島の海は透明度が高い
人口が200人程度しかいない素朴な黒島から見る石垣島の市街地は、まるで東京や大阪のような大都会に思えてくる。

伊古桟橋から石垣島のビル群を望む
桟橋は先端まで歩いて行くことができ、周囲に建造物のない桟橋の上では、まるで海の上に立っているかのような感覚を味わうことができる。

桟橋の先端では地元の人たちが釣りをしていた
遠浅の海は干潮時には干上がってしまうようなので、潮が満ちた時間帯に行くのがおすすめだ。
晴れた日であれば、夜には星空も綺麗に見ることができるだろう。
一度夜にも伊古桟橋を訪れたのだが、残念ながらその日は天気があまり良くなく、月明かりもあったので綺麗な星空を見ることはできなかった。
いずれにせよ、僕が黒島滞在中に一番心を動かされたのがこの伊古桟橋から見る景色だ。黒島に来たら見逃せないおすすめの絶景スポットである。
なお、美しい景色に目を奪われて海に落ちたりしないよう、桟橋を歩く際は足元に十分気を付けよう。

伊古桟橋を後にする
観光情報
行き方:黒島港から自転車で約10分(約2.2km)、東筋集落から自転車で数分(約1km)
住所と地図:沖縄県八重山郡竹富町黒島