はじめに
「地中海の宝石」と呼ばれるイタリアの南に位置する島国・マルタ共和国。
真っ青な海にゴツゴツとした岩場が連なる海岸線、中世の趣が残る街並み、そしてのどかな風景の中佇む巨石神殿・・・
マルタを訪れるのは、英語の勉強に夢中になり、外国の海辺で生活することを夢見ていた大学生時代からの憧れでもあった。
「地中海に浮かぶ小さな島国」、「英語が公用語」、そして「街全体が世界遺産」というマルタは僕にとって魅力的以外の何物でもなかった。
そんなマルタに漠然とした憧れを抱きながらも、実際に訪れてみると理想と現実の狭間に苦しむことになるのではないかとの懸念もあってこの十数年間マルタを訪れることはなかったのだが、このままだとマルタを知ることなく老いていくのではないかと思い、今回意を決して訪れてみることにした。
そんなわけで、大阪からシンガポール、ギリシャのアテネを経由して数日間かけてやってきたマルタ。
マルタに到着後、スリーマとセントジュリアンの境目で地中海の透き通るような青い空と海、そしてヨーロッパらしい美しい建物を見て、僕は一目でマルタが好きになった。
しかし、思ったよりもビルが多くて都会だったり、特にヨーロッパからの観光客が多くてリゾート地化していたりと、がっかりすることももちろんあったのだが、それでもマルタでの滞在は十分に満足できるものだった(基本、海が綺麗で食事が美味しくてのんびりできればそれで満足なのである)。
今回、マルタ島に約2週間、ゴゾ島に約1週間滞在した(マルタは主にマルタ島、ゴゾ島、コミノ島で構成されている)のだが、以下に今回の旅行に関するブログ記事をまとめてみたいと思う。
それが沖縄であれ外国の島であれ、たかが3週間程度の滞在で一つの島の魅力が十分に分かるわけではないのだが、マルタ初心者の旅の記録としてマルタに旅行に行く際にでも参考にしていただけたら幸いである。
マルタ島
観光名所
マルタに来たら真っ先に訪れたい街全体が世界遺産の首都バレッタ(ヴァレッタ)。
ホテルやレストランが多いスリーマとセントジュリアンは滞在するのにおすすめだ。
漁港で地中海の青い海とルッツと呼ばれる小型漁船を眺めながらシーフードをいただく。
バレッタ以前の首都である「静寂の町」と呼ばれる古都イムディーナもおすすめだ。
マルタには世界遺産の巨石神殿が点在する。
ボートツアーでマルタの青の世界を心ゆくまで堪能。
岩場が多いマルタで人気の砂浜ビーチ。
レストラン
マルタではウサギ肉をよく食べる。マルタワインとの相性も抜群だ。
首都バレッタにあるおしゃれなレストランでディナーを。
セントジュリアンにあるイタリアンレストラン。メニューにウニパスタがあるが食べられるかどうかはその日の運次第。
マルタを代表するグルメの一つがアリオッタと呼ばれる魚介スープ。
セントジュリアンには日本食レストランが点在している。
マルタに来たらウサギ肉ハンバーガーにも挑戦したい。
宿泊
ハイシーズンのマルタのホテルは空き室が少ない。Airbnb(民泊予約サイト)の物件も豊富なのでこちらも活用しよう。
アクセス
現在のところ日本からマルタへの直行便はないので、ヨーロッパ各地やドバイなどを経由する必要がある。
ゴゾ島
観光名所
路線バスの本数が少ないゴゾ島の観光には「ホップオン・ホップオフバス」が便利。
ゴゾ島の中心地ヴィクトリアにある要塞都市。時間があれば是非訪れたい。
アズールウィンドウが崩壊してしまったのは残念だが、ブルーホールは必見。
ゴゾ島の南西部に位置するリゾート地。海を見ながらのんびりと食事をするのがおすすめ。
ゴゾ島の北部に位置するシュレンディと並ぶビーチリゾート。
巨人伝説が残るマルタ最古の巨石神殿。
ゴゾ島のランドマークでもある巨大なドーム型の教会。
レストラン
ゴゾ島の港を眺めながらいただくシーフードは絶品。
ホテル
マルタ島とは趣が異なるゴゾ島にも宿泊して牧歌的な風景を満喫したいところだ。
アクセス
バスとフェリーを乗り継いでマルタ島の北に位置するゴゾ島へ。
コミノ島
ブルーラグーンの海の透明度は世界最高レベル。マルタに来たら必ず訪れたい場所だ。
お役立ち情報
マルタ英語には訛りがある。観光にはそれほど困らないとは思うが住むのは結構大変かも。
ハイシーズンの7・8月のマルタは海も空も綺麗だけれどとにかく暑い(大阪よりはマシだと思う)。