カフェ・ジュビリー
オールド・ベーカリー通りを歩いてバレッタ(ヴァレッタ)の市街地中心部まで戻り、遅めのランチを取ろうと「カフェ・ジュビリー」に行くことにした。
「カフェ・ジュビリー」はゴゾ島のヴィクトリアにある店舗を始めとしてマルタに3店舗あるカフェで、昔ながらのアイリッシュパブやブリティッシュパブのような雰囲気がある。
この日のランチにはパスタの定番ボロネーゼをいただいた。
たまにはウサギ肉も良いが、マルタに来てからの主食は完全にパスタ(主にスパゲティ)になっている。
ありきたりなメニューなので過度の期待はしていなかったが、お腹が空いていたことも手伝ってか思ったよりもずっと美味しかった。
「カフェ・ジュビリー」はガイドブックに載っていることもあってか、店内には日本人女性の2人組がいた。
マルタも日本人の間で知名度が上がっているようで、バレッタを歩いていると日本人観光客に遭遇することも多い。
このカフェにはマルタの定番ビール「チスク(Cisk)」が何種類か置いてあり、特に「チスク・ピルスナー(Cisk Pilsner)」は美味しかったのでおすすめだ。
「カフェ・ジュビリー」から少し北に行くとマノエル劇場がある。
マノエル劇場ではガイド付きツアーをやっているようだが、残念ながらこの日は閉まっていて中に入ることはできなかった。
アッパー・バラッカ・ガーデン
バレッタ観光の締めくくりに、グランドハーバーが一望できるアッパー・バラッカ・ガーデンへと向かう。
アッパー・バラッカ・ガーデンへの道中、一際目立つ立派な建物があった。
このオーベルジュ・ドゥ・カスティーユと呼ばれる建物はかつてはスペイン、ポルトガル出身の騎士団の宿泊所で、現在は首相官邸として使われている。
ここから海に向かって歩くとアッパー・バラッカ・ガーデンがある。
アッパー・バラッカ・ガーデンの展望台からはグランドハーバー、そして湾の向こうにはバレッタと同じく要塞都市であるスリーシティーズを望むことができる。
地中海の青い海と青い空のグラデーション、そして白い要塞都市とのコントラストが美しい。
展望台では観光客が思い思いのままに時を過ごしている。
ベンチに座っていつまでもこの光景を眺めていたかったが、夕暮れ時が近づいてきたのでスリーマ行きのフェリー乗り場に戻ることにした。
街全体が世界遺産の首都バレッタ。
真っ青な空に映えるその美しい中世の街並みにすっかりと心が癒され、スリーマ行きのフェリーへと乗り込んだ。