騎士団長の宮殿を後にし、次は要塞都市の先端に位置する聖エルモ砦へ向かうことにした。
地中海に浮かぶ島国・マルタ共和国の首都バレッタ(ヴァレッタ)の世界遺産の街並みを歩く。

バレッタのリパブリック通り
バレッタのメインストリートであるリパブリック通りを聖エルモ砦へ向かって歩いて行くと、道中右手に16世紀のマルタ貴族の邸宅であるカーサ・ロッカ・ピッコラがある。

カーサ・ロッカ・ピッコラ
ガイド付きツアーで中を見学することもできるようだが、どうも僕は貴族の生活には縁がなさそうだしこの日はパスすることにした。
聖エルモ砦
さらにリパブリック通りを進むと、突き当たりに聖エルモ砦がある。

聖エルモ砦
聖エルモ砦は、オスマン帝国の侵攻に備えて聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)が1552年に建設した砦だ。

聖エルモ砦からの景色。対岸にも別の砦が見える

聖エルモ砦の内部
聖エルモ砦は(暑い中)結構歩くし、中には戦争博物館があるがこれもなかなか広くて時間を取られる。

聖エルモ砦内の戦争博物館

味のあるバイクが展示されている
僕のように博物館にそれほど興味がなく、かつ時間に余裕もない人は聖エルモ砦は外から眺めるだけでも十分な気がする。
なお、聖エルモ砦では騎士団のパレードである「イン・ガーディア」というイベントも開催されているようなのでこちらもチェックしてみて欲しい。

聖エルモ砦の外では酷暑の中、馬が立ち尽くしていた
オールド・ベーカリー通り
聖エルモ砦を後にし、再びバレッタの街の中ほどへと戻ることにした。

バレッタの街の北側
リパブリック通りに並行して延びるオールド・ベーカリー通りを歩く。

オールド・ベーカリー通り
オールド・ベーカリー通りは、かつてパン屋が軒を連ねていたことからこう呼ばれるようになったらしい。
バレッタの通りの両脇には車が整然と並んで停められていて、中世の趣のある建物と相まってなんだか絵になる光景が生み出されている。
半分くらいが日本車なのは誇らしい反面やや興ざめだが、当時の人々の生活に思いを馳せながら、遅めのランチを取ろうとオールド・ベーカリー通りを進んだ。