カフェ・コルディナ
聖ヨハネ大聖堂から次の目的地である騎士団長の宮殿へと向かう。
それにしても7月のマルタは暑い。この日も雲一つない青空で景色は美しかったが、地中海の強い日差しが照りつける。
騎士団長の宮殿へと向かう道中、バレッタ(ヴァレッタ)のメインストリートであるリパブリック通り沿いに「カフェ・コルディナ」があったので休憩がてら入ってみることにした。
なんだかおしゃれな老舗のカフェで、広いテラス席も店内も観光客で賑わっている。
店内の席に座り、冷えたアイスコーヒーをいただく。僕は夏でもホットコーヒー派なのだが、この暑さの中歩き回っているとさすがに冷たいものが飲みたくなる。
店員のおじさんは気さくで、なんだかよく分からないが「ハッハッハ」と笑いながら僕の肩を叩いてくる。マルタの人たちはどこかアラブ系やラテン系のノリだと感じることが多い。
「カフェ・コルディナ」はバレッタの中心地にあるので、観光途中に休憩に利用するのにおすすめだ。
騎士団長の宮殿
「カフェ・コルディナ」のすぐ近くに騎士団長の宮殿がある。
騎士団長の宮殿は1574年に完成し、歴代の騎士団長の公邸として利用されていたが、現在では大統領府や政府機関として利用されている。
現在の入り口は衛兵が立つリパブリック通り側の入り口ではなく、向かって右側の中庭から入るようだ。
中庭を通り抜け、まずは兵器庫を訪れた。
ここには騎士団員たちが着用していた甲冑や武具などが展示されている。
兵器庫を後にし、次は2つの中庭に挟まれた兵器庫通路を歩く。通路の両脇に甲冑が並び中世の雰囲気が漂う光景は、騎士団長の宮殿の中でもとりわけ美しい。
兵器庫通路からはネプチューン像が建つ中庭も見える。
通路を進んで行くと、3つの間があった。
最高審議の間の壁には1565年の対オスマン帝国のマルタ大包囲戦の様子が描かれている。
残念ながら中まで足を踏み入れることはできなかったが、他の2つの間も色鮮やかで特徴的だ。
3つの間の近くからはもう1つの甲冑が並ぶ通路が伸びている。こちらもシンプルで美しい。
騎士団長の宮殿は聖ヨハネ大聖堂と並んでバレッタ最大の見どころの一つだが、聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)の面影を存分に味わうことができるので是非訪れて欲しい。
騎士団長の宮殿を後にして、次は聖エルモ砦へと向かうことにした。