聖ヨハネ大聖堂
国立考古学博物館を後にし、次はバレッタ(ヴァレッタ)最大の見どころの一つである聖ヨハネ大聖堂へと向かう。
聖ヨハネ大聖堂は聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)の守護聖人ヨハネに捧げられた教会だ。
聖ヨハネとはイエス・キリストに洗礼を与えた人物のことである。
大聖堂の入り口(受付)は建物正面ではなく、建物の向かって左側にあった。
なお、大聖堂の建物正面近くにはバレッタガラスがあるので、ここでマルタガラスのお土産を買っていくのも良いだろう。
聖ヨハネ大聖堂の入場料金は10ユーロ(約1,300円)で、50ユーロの共通チケット(ヘリテージマルタマルチサイトパス)を使って入場することはできない。
どうも、聖堂はヘリテージマルタの管轄ではないようである。
大聖堂の内部は、マルタ随一とも言えるほどの豪華な装飾で彩られている。
聖ヨハネ騎士団は母国語によって8つのグループに別れており、大聖堂でも身廊を囲むように言語ごとの礼拝堂が並んでいる。
大聖堂の内部には絵画が展示された美術館(小礼拝堂)もある。
ここに展示されているカラヴァッジョの大作「洗礼者聖ヨハネの斬首」は必見だ。
イタリア出身の画家カラヴァッジョ(ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ)は殺人事件を犯してしまいマルタに逃亡するが、「洗礼者聖ヨハネの斬首」を奉納した年に聖ヨハネ騎士団への入会が正式に認められた(後に傷害事件を犯して騎士団員の称号は剥奪されている)。
大聖堂の階段を上っていくとバルコニーに出る。
バルコニーからは聖ヨハネの生涯が18場面に分けて描かれた天井画を間近に望むことができる。
入場料金こそやや割高に感じるものの、豪華な内部の装飾、そして天才画家の大作は一見の価値がある。
聖ヨハネ大聖堂、バレッタに来たら必ず訪れて欲しいおすすめの観光スポットだ。