はじめに
バレッタ(ヴァレッタ)はマルタに来た人なら誰もが訪れるであろうマルタを代表する観光スポットだ。
僕もマルタに到着後真っ先にバレッタを訪れたのだが、見どころが多すぎて写真の整理に時間がかかり、結局記事をアップするのは最後になってしまった。
マルタ共和国の首都であるバレッタには中世以降に建てられた数多くの歴史的建造物が立ち並び、街全体が1980年にユネスコの世界文化遺産に登録されている。
バレッタは1565年の対オスマン帝国のマルタ大包囲戦の後、聖ヨハネ騎士団によって築かれた要塞都市で、その名前は騎士団長のジャン・ド・ヴァレットに由来している。
マルタの雲一つない青空の下、日本人御用達のガイドブック『地球の歩き方Plat』を片手にバレッタを1日かけて歩き回ってきたので、以後何回かに分けてご紹介していきたい。
バレッタへの行き方
僕はマルタ島のスリーマに滞在していたのだが、スリーマからバレッタにはフェリーで渡ることができる。
スリーマの場所によってはフェリー乗り場まで少し遠いのが難点だが、スリーマ(またはセントジュリアン)からバレッタまでのバスはやたら混むし、フェリーの方が早くて景色を楽しむこともできるのでおすすめだ。
フェリーのチケット料金は片道1.5ユーロ、往復2.8ユーロ(日中)と安い(料金の詳細や時刻表に関してはこちらのサイト(英語)を参照)。
スリーマからバレッタまでのフェリーの乗船時間は10分程度だ。
地中海の青い海に浮かぶ要塞都市が徐々に眼前に迫ってくる。この景色が楽しめるのもフェリーならではだ。
シティ・ゲートからリパブリック通りへ
バレッタのフェリー乗り場に到着後、ひとまず要塞の入り口であるシティ・ゲートへ向かうことにした。
シティ・ゲートから要塞の外に出るとバスターミナルがあり、ここからマルタ島各地へのバスが発着している。
シティ・ゲートを入って左に曲がったところには「ランピラ(Rampila)」というおしゃれなレストランがあるので観光の後に食事をするのもおすすめだ。
シティ・ゲートからはバレッタのメインストリートであるリパブリック通りが延びている。
バレッタの人口は首都にしては約6,000人と少ないが(ちなみにマルタの人口は40万人を超える)、リパブリック通りは常に人で賑わっている。恐らくはほとんどが観光客なのだろう。
国立考古学博物館
シティ・ゲートからリパブリック通りを進んで行くと左手に国立考古学博物館があった。
国立考古学博物館にはマルタ各地から発掘された出土品が展示されている。
マルタに点在する神殿から出土した像もここで見ることができる。
マルタに来てからすぐにバレッタを訪れたこともあってこの時はどれがどれだかよく分からなかったのだが、神殿を訪れた後であればより興味深く見学することができるのではないだろうか。
いずれにせよ、博物館があまり好きではない僕(多分、教養や感性が足りないからだと思われる)は早足でさくっと見て回ることにした。
国立考古学博物館を後にし、お次は聖ヨハネ大聖堂へと向かう。