中世の面影が残る街並み、雲一つない青い空とさらに青い地中海の海を見て、僕は一目でマルタが好きになった。
「地中海の宝石」と呼ばれる地中海の島国・マルタを訪れるのは僕の大学時代からの念願だったのだが、十数年の時を経てようやくその念願が叶った。
マルタ島ではリゾート地のスリーマという地域に滞在したのだが、今回は多くの時間を過ごしたスリーマとその隣のセントジュリアンの風景をご紹介したい。
スリーマとセントジュリアンには地中海沿いに遊歩道が延びており、のんびりと散策するだけでも楽しい。
遊歩道を歩いていると、シーフードレストランをよく目にする。
小さな島国だけあって、マルタでの食事は何と言ってもシーフードがおすすめだ。
遊歩道を散策して気になったレストランがあったら入り、地中海の青い海を眺めながらシーフード料理とビール(またはワイン)を堪能するのもオツなものである。
人気のリゾート地ということも手伝ってかマルタの人口密度は高く、スリーマとセントジュリアンも観光客で賑わっているが、時はゆっくりと流れていて、道行く人もみんなのんびりとしている。
マルタに来てから驚いたのは、意外にも砂浜のビーチが少ないことで、スリーマにも岩場の海水浴場が多い。
僕が滞在中に、スリーマとの境目にあるセントジュリアンの教会近くには小さな人工の砂浜ビーチができていた。
工事用の重機の影響もあってか海の透明度は高くなかったが、街中のど真ん中にビーチがあるというのもなんだか妙な感じである。
夏のマルタは午後8時を過ぎてもまだ明るい。
日本とマルタの時差は7時間(夏季)あり、僕は日本の会社と仕事をしている関係で午後10時には寝て午前4~5時には起きるという、まるで夏休みにもかかわらず早起きを強いられる小学生のような生活をしていた(おかげで夜遊びはできなかった)。
スリーマから海沿いの遊歩道を北に歩いて行くとセントジュリアンがある。
セントジュリアンはスリーマとは少し雰囲気が異なり、高級ホテルが点在し、レストランやナイトスポットも充実している。
マルタ随一の繁華街であるセントジュリアンは滞在するには便利かもしれないが、リゾートの雰囲気が強く、沖縄の離島のようにマルタに癒しを求めに来ている僕にはよりのんびりとしたスリーマの方が向いているようだ。
特に初めてマルタに訪れる方はスリーマかセントジュリアンに滞在するのがおすすめだ。
マルタに到着したらまずは海沿いをのんびりと散策し、「地中海の宝石」と呼ばれるマルタの美しい風景を存分に味わって欲しい。