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ファルツォン邸(Palazzo Falson)
大聖堂博物館を後にし、カフェで一休みしようと古都イムディーナの町を北に歩く。
道中、ノルマンハウスとして知られる、15世紀後半に建築されたイムディーナ最古の建造物の1つであるファルツォン邸があった。
フォンタネッラ(Fontanella)
ファルツォン邸の近くには、自家製ケーキが人気のカフェ「フォンタネッラ」がある。
店内は観光客で混雑している(日本人も何組か見かけた)が、2階のテラス席からはマルタ島ののどかな風景を一望できるので休憩にはおすすめだ。
このカフェはチョコレートケーキが美味しいと評判らしいが、海外のチョコレートケーキは総じて甘いので、この日はレモンチーズケーキとカプチーノをいただくことにした。
レモンチーズケーキは日本で食べるものと大差なく、甘さ控えめ(あくまでも海外基準だが)でとても美味しい。値段も合わせて5.7ユーロ(730円くらい)とリーズナブルだ。
バスティオン広場(Bastion Square)
イムディーナの城壁の最北部にはバスティオン広場がある。
広場の展望台からは広がる平野を見渡すことができる。マルタ島では海ばかり見ていたのでなんだか新鮮に感じる。
バスティオン広場から城塞内の西側にある道を南に下っていくと、イムディーナの第2の門であるギリシャ門がある。
ギリシャ門を抜けてトンネルをくぐると、そこはラバトと呼ばれるエリアだ。
ドムスロマーナ(Domus Romana)
観光トレイン発着所の近くにあるドムスロマーナは、1881年に見つかったローマ時代の館跡だ。
館内にはローマ時代の出土品が展示されている。
地下墓地が広がるラバト(Rabat)
イムディーナ周辺のラバトにはカタコンベと呼ばれる地下墓地が点在している。
なんでも、古代ローマ時代はイムディーナの町の中に死者を埋葬することが禁じられていたため、町の外であるラバトに死者が埋葬されていたそうだ。
イムディーナのギリシャ門からラバトの町を南に歩くと、聖パウロ教会があり、さらにその先には聖パウロの地下墓地と聖アガサの地下墓地がある。
この日は時間に余裕がなかったので、聖パウロの地下墓地だけ訪れることにした。
イムディーナから地下墓地までは少し歩くし、正直、それほど興味がない方はイムディーナ内の散策だけでも十分な気がする。
聖パウロの地下墓地(St. Paul’s Catacombs)
マルタ最大の規模を誇る聖パウロの地下墓地には1,000もの墓地が連なる。
地下墓地の内部は薄暗くてまるで巨大な迷路のようになっていて、はっきり言って超怖い。
「これウォーカー(ゾンビ)が大量に出てきたらどうすんのさ?」
マルタに来る前に、英会話の勉強も兼ねて海外ドラマ「ザ・ウォーキング・デッド」を観ていた僕は、そんなことを思いながら地下墓地をさ迷っていた。
おわりに
昼間は観光客の多いイムディーナだが、それでも一歩狭い路地に入ると、「静寂の町」と呼ばれるひっそりとした雰囲気を味わうことができた。
夕暮れ時や夜のイムディーナも綺麗なようなので、今度マルタを訪れる時は、イムディーナ周辺に宿泊して古都の美しい景色を満喫したいと思う。
イムディーナは観光客の間でも評価が高いので、同じく城塞都市である首都バレッタ(ヴァレッタ)と合わせて、マルタに来たら是非訪れて欲しい場所だ。