はじめに
今回、マルタ共和国のゴゾ島に約1週間滞在したのだが、その際に宿泊したのがサナット(Sannat)という村にある「Quaint Hotel」だ。

「Quaint Hotel」外観
予約はBooking.comから行い、宿泊料金は1泊あたり約78ユーロ(約1万円)だった。
僕はこれまでアジア旅行に行く機会が多く、ホテルの予約には主にアゴダ(agoda)を利用していたのだが、ヨーロッパはBooking.comの方が強いイメージである(グループ会社なので支払い方法以外に大差はない)。
なお、余談であるが、7~8月のマルタはハイシーズンで直前ではホテルの部屋も空きが少ないので、なるべく早く予約することをおすすめする。
立地
「Quaint Hotel」があるサナットという村はゴゾ島の南部に位置している。
ゴゾ島の中心部にあるヴィクトリアや南西部にあるリゾート地のシュレンディには2~3km程度なので歩いて行くことも可能だ。
しかし、夏のゴゾ島は沖縄の離島のように日陰がなくてとにかく暑い。
バスも走っているが、ゴゾ島のバスは1時間に1本程度と使い勝手が悪いので、Malta Public Transportのサイト(英語)などで事前にバスの時刻表を調べておくことをおすすめする。
まぁ、小さな離島での滞在は得てしてそのようなものだしのんびりと過ごすにはおすすめだが、1~2泊程度の短期滞在でゴゾ島を効率的に見て回りたいのであれば、バスターミナルがあるヴィクトリアやフェリーが発着するイムジャール港近辺に滞在した方が良いかもしれない。
「Quaint Hotel」は教会に面しており、近くにはコンビニ(と言うか商店)やレストランもあるので、生きていく上ではさほど困らない。

「Quaint Hotel」前の教会
なお、「Quaint Hotel」はいくつかホテルを経営しており、ゴゾ島では他にヴィクトリアの南東に位置する教会が有名なシェウキーヤ(Xewkija)にもある。
部屋
ホテルの入り口は暗証番号を押さないと解錠されない仕組みになっているので安心だ。
なんだか狭いフロントでチェックインして部屋へと向かう。
フロントとは異なり、ダブルルームの部屋の中は広々としていた。

「Quaint Hotel」のダブルルーム
室内はとても清潔で、ベッド、デスクともになかなかの使い心地だ。

ふかふかのダブルベッド
ブティックホテルというのは概して機能性よりもデザイン性を重視しがちだが、滞在中に機能面で特に不便だと感じることはなかった。

広々としたデスク。Wi-Fi(インターネット)も問題なく繋がる
まるで中庭のようなおしゃれなバルコニーもあるのだが、景色は残念ながら頭上の空しか見えず、空を見上げているとさながら囚人のような気分になった。

バルコニー。タバコを吸う人には重宝するかも
歯ブラシは置いていないが、アメニティなど必要なものは一通り揃っている印象だ。
チェックインした日は無料のミネラルウォーターが置いてあったが、どうやらこれは初日だけらしく、補充はしてくれなかった(ちなみにリクエストはしていない)。

コーヒーやティーがあるのが嬉しい
バスルームも清潔で、ヨーロッパのブティックホテルらしい可愛い雰囲気である。

ヨーロッパのホテルにはウォシュレットがないのが普通だ

シャワーはお湯もしっかりと出る
ヨーロッパの国なのでもっと雑だと思っていた(偏見だろうか)のだが、ルームクリーニングやサービスもしっかりしていた印象だ。
レストラン(朝食とディナー)
朝食は宿泊料金に含まれており、ホテル併設のレストラン「Beppe’s」でいただく。
ジュースやパン、ハムなどはセルフサービスだが、ベーコンエッグ、ソーセージ、ビーンズの朝食はスタッフが調理してくれ、コーヒー(またはティー)も入れてくれる。

「Quaint Hotel」の朝食
やはりできたての料理は美味しいもので、結局朝食は毎日いただいてしまった。
また、滞在中このレストランで2度ディナーをいただいたのだが、ステーキが人気らしく、マルタで何度かレストランの賞を取っているようだ。

レストラン「Beppe’s」の教会を望むオープンテラス席
ディナーにはステーキやマルタワインをいただいたがどれも美味しかった。

白ワイン(シャルドネ)。マルタのワインは美味しい

付け合わせのパンと前菜

ニュージーランド産サーロインステーキ

デザートのレモンパンナコッタ
ちなみにステーキ用の肉は店内のショーケースに陳列されており、肉と焼き加減(僕はいつもミディアムだ)、ソース、サイドディッシュを選べば良い。

肉のショーケース
ショーケースの中には日本産の神戸牛もあったが、100gで35ユーロとなかなかの高級品だった(ニュージーランド産サーロインは300gで28.5ユーロ)。
ゴゾ島はマルタ島に比べてレストランのチョイスが少ないし、移動にも手間がかかるので困ったらここで食事をすると良いだろう。

こちらは牛ヒレ。美味しいが個人的にはサーロインの方が好みだ
チェックアウト
「Quaint Hotel」での滞在は十分に満足の行くものだった。
不満点と言えば、前述の通りアクセスが不便で、ゴゾ島を観光するにはほとんどの場合ひとまずヴィクトリアに出る必要があることだが、小さな離島に滞在する以上これは仕方のないことである。
帰りはフロントでタクシーを手配してもらったが、ホテルからイムジャール港までの料金は16ユーロだった(ちなみに、イムジャール港からホテルに向かう際は20ユーロだった)。
ゴゾ島には他にも中心部のヴィクトリア、リゾート地のシュレンディやマルサルフォルン、イムジャール港周辺などにもホテルがあるが、サナットに滞在してゴゾ島らしいのんびりとした雰囲気を味わうのも悪くない。
またゴゾ島に来たら泊まりたいと思わせてくれるホテルだ。
予約
ホテル情報
公式サイト(英語):https://www.quainthotelsgozo.com/
アクセス:イムジャール港からタクシーで約20分、ヴィクトリアから305番のバスで数分
住所と地図:Pjazza Santa Margerita Sannat, Ta’ Sannat, Sannat