はじめに
マルタ共和国ゴゾ島に滞在中、島の西にあるドウェイラ(Dwejra)を訪れた。
ドウェイラにはアズールウィンドウ(Azure Window)、ブルーホール(Blue Hole)、ファンガスロック(Fungus Rock)など自然の見どころが多く、まとめて観光してきたので以下にご紹介したい。
ドウェイラへの行き方だが、観光周遊バスであるホップオン・ホップオフバス、またはヴィクトリアから311の路線バスでアクセスすることが可能だ(いずれも降車はDwejra)。
この日はゴゾ島の他の観光スポットと合わせてホップオン・ホップオフバスを利用してドウェイラを訪れたのだが、ゴゾ島の中でも人気のある観光スポットらしく、バスを降りた広場には飲食店やお土産物屋が立ち並んでおり、観光客で賑わっていた。
ドウェイラに到着後、まずはインランドシー(Inland Sea)へと向かう。
ここからは周辺の洞窟を巡るボートツアー(1人4ユーロ)が出ているので興味がある人は参加してみると良いだろう。
僕はマルタ島で青の洞門(ブルーグロット)を満喫したし、小さなボートはあまり好きではないのでこの日はパスすることにした。
2017年に崩壊したアズールウィンドウ
マルタに訪れる前はもっとビーチに囲まれた南国チックな島を想像していたのだが、マルタの島々には意外にも岩山が多くてなんだかゴツゴツとしている。
ドウェイラのバスを降りた広場から崖の方に向かって歩いて行くと、崩壊してしまったアズールウィンドウ(Azure Window)がある。
ちなみにAzureとは形容詞や名詞で「青色」を意味し、Azure Windowは「青の窓」といった意味になる。
アズールウィンドウは長年にわたる風と波の浸食によって作られた天然の岩のアーチだったのだが、2017年3月に崩壊してしまったようだ。
Pixabayで見つけた崩壊前のアズールウィンドウの写真に比べると違いは一目瞭然である。
根元からポキッといってしまって全く原型を留めていない。
アズールウィンドウはゴゾ島最大の見どころの一つだっただけに残念だ。
同じく天然の岩のアーチである宮古島の砂山ビーチの岩もいつかは崩壊してしまうのだろうか。
青のグラデーションが美しいブルーホール
アズールウィンドウの手前には、ブルーホール(Blue Hole)と呼ばれる岩に囲まれた長さ10m、幅5m、深さ18mの天然のプールがある。
海中に吸い込まれそうな見事な青色で、ここで泳ぐのはさぞかし気持ちが良さそうだ。
ドウェイラのバスを降りた広場から教会の横の道(というか崖)を抜けて行くと、ブルーホールを上から見下ろす場所に出る。
ブルーホールはダイビングスポットとしても人気らしく、数人のダイバーが浮かんでいた。濃紺の海に漂う様子は宇宙飛行士のようにも見える。
この崖の上からはブルーホールの美しい青のグラデーションを堪能できるのでおすすめだ。
かなりの高さなのでくれぐれも足元には気を付けよう。高所恐怖症の僕は、恐怖に駆られながらも崖の上からパシャパシャと写真を撮り続けた。
薬草が自生する!?巨大岩のファンガスロック
アズールウィンドウとブルーホールの南にはファンガスロック(Fungus Rock)と呼ばれる大きな岩がある。
ファンガスロックは騎士団時代に強い治癒効果のある薬草が自生していることが発見されて長い間騎士団に守られてきたそうだが、近年その薬草の効果が薄いことが証明されたらしい。要はただの岩である。
それにしても、この日(8月)のマルタの気温は35度近くまで上がったのだろうか。日本とは異なり湿気こそ少ないものの、南国の強烈な日差しでとにかく暑かった。
ゴゾ島は日陰が少ないし、歩き回っていると軽い熱中症のような症状になり、おまけに強い日差しで目をやられてしまった。
気が付くと汗だくになっていることが多いので、水分補給をしっかりと行い、帽子やサングラスを持参することをおすすめする。
アズールウィンドウは崩壊してしまったものの、ドウェイラはブルーホールを始めとしてとにかく自然の美しい場所だったので、ゴゾ島に来たら必ず訪れて欲しい観光スポットだ。
汗だくの中、売店で買ったコーラをがぶ飲みして、ドウェイラを後にした。