マルタ島に滞在中、アパートの近くに美味しいレストランはないかとネットで探していたところ、どうやらウニのパスタが日本人の間で人気があるらしいとの情報を得た。
シーフードが美味しいマルタのウニのパスタ・・・これは何としてでも食べたいと思い、ウニパスタがあるレストランを探していたところ、セントジュリアンに「ペペロンチーノ(Peperoncino)」というイタリアンレストランを見つけたので行ってみることにした。
マルタではウニはあまり一般的な食材ではないのか、それとも時期が悪かったのか、これまでマルタの普通のレストランを訪れてもウニパスタはなかなかメニューに見当たらなかった。
マルタ料理もイタリア料理も大差はないように思うが、イタリアンレストランの方がウニパスタを置いている確率は高いようなので、ウニパスタを食べたい方はイタリアンレストランを当たってみると良いだろう。
それはさておき、「ペペロンチーノ」はセントジュリアンにあるが、スリーマからも近く、海沿いの遊歩道から少し中に入ったバルータ湾を望む場所に位置している。
レストランのメニューを見ると、確かに本日お目当てのウニパスタが載っている。ちなみにウニは英語では「sea urchin」、マルタ語では「rizza(単数形)」または「rizzi(複数形)」と言うようなので覚えておこう。
「ペペロンチーノ」のテラス席からはバルータ湾が見渡せる。
開店と同時に一番良い席を確保し(テラス席はすぐに埋まるようです)、ウニパスタを注文しようとしたところ、店員から衝撃の言葉を耳にする。
店員「今日はウニパスタはありません」
僕「ふぁ?」
僕は一瞬固まってしまった。
次の日からはゴゾ島に行く予定だったので、今回のマルタ滞在中にこのレストランに来ることはもうできそうもない。
しかし、他にウニパスタがあるレストランは見つかりそうもないし、動揺を抑えきれないまま僕はお気に入りのマルタの白ワイン、そして本日の自家製スープとラム肉を注文した。
ウニパスタがなくてやけくそになったのか、何だか妙に豪勢なディナーになってしまった。
本日の自家製スープはマルタ名物のアリオッタ(フィッシュスープ)だった。
アリオッタは上品な味わいでとても美味しい。
もはやウニパスタのことなどすっかり忘れてスープにパン、そしてマルタワインを良い気分で堪能していると、メイン料理のラム肉が運ばれてきた。
店員「ペッパー(コショウ)かけますか?」
僕「お願いします」
ゴリゴリゴリ・・・
ゴリゴリゴリ・・・
ゴリゴリゴリ・・・
店員「止めてくださいね」
僕「あ、もう十分です」
そんなわけでペッパーまみれのラム肉になってしまった。
なんだか見てくれは悪くなってしまったが、辛いもの好きとしてはピリッと辛みが効いている方が美味しい。
ラム肉も柔らかくて美味しく、ギリシャ(ラム肉をよく食べる)、マルタを通じて食べたお肉の中で一番と言えるほどの味だった。
ソースも日本の高級イタリアンレストランに出てくるような上品な味だ。
食後はマルタワインを飲みながら夕暮れ時の地中海を望む。
すっかり良い気分になった僕は、締めにチョコレートアイスクリームをいただいた。
ウニパスタこそ食べることはできなかったものの、美味しい食事に大満足してお店を後にした。
「ペペロンチーノ」、セントジュリアンでイタリアンディナーを楽しみたい方にはおすすめのお店だ。ラム肉も美味しいが、ウニパスタがあれば是非食べてみて欲しい。
P.S. 残念ながら結局マルタ滞在中にウニパスタを食べることはできなかった。また、次回マルタを訪れる際の楽しみに取っておくことにしよう。
店舗情報
営業時間:19:00~22:30(日曜は12:00~14:30も営業)
定休日:無休
公式サイト(英語):http://www.peperoncino.com.mt/
住所と地図:8, Triq il-Bajja, Balluta Bay, St.Julians
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。