地中海を望む崖の上に建つイムナイドラ神殿へ
ハジャーイム神殿(Hagar Qim Temples)を後にし、海へと伸びる一本道を歩いてイムナイドラ神殿(Mnajdra Temples)へと向かう。
ハジャーイム神殿と同様、イムナイドラ神殿もマルタの巨石神殿群としてユネスコの世界文化遺産に登録されている。
神殿へと向かう一本道からは、地中海に浮かぶFilflaと呼ばれる小さな島が見える。

地中海に浮かぶFilfla
Filflaはマルタ諸島で最も小さな島の一つで、先史時代には人が訪れていた形跡があるという。なんだか神殿のように見える形といい、神秘的な雰囲気が漂う島だ。
ハジャーイム神殿からイムナイドラ神殿までの距離は500mほど。一本道を進むと、徐々にイムナイドラ神殿を覆う白いドーム状のカバーが近づいてくる。

神殿は雨や風の浸食を防ぐためのカバーで覆われている
だだっ広い草原の中、地中海を望む崖の上にイムナイドラ神殿はたたずんでいる。

イムナイドラ神殿(Mnajdra Temples)
なんでも、春分の日と秋分の日には神殿内部に朝日が差し込む構造になっているらしい。
まずは向かって左側にある神殿のゲートを通って内部へと進む。

神殿の入り口
ハジャーイム神殿とは一風変わった雰囲気で、表面に蜂の巣のような穴の模様が施された石がある。

穴の模様が施された石

神殿内部には綿のようなものが置かれていた

神託の間。壁には2つの穴が開けられている
隣の岩山を少し上がったところには、イムナイドラ神殿を構成するもう1つの神殿の入り口がある。

隣にもう1つの神殿がある
イムナイドラ神殿の石には点や線などが刻まれているが、これらは当時カレンダーとしての役割を果たしていたとも言われている。

インベーダーのように見える

綺麗に穴が開けられた石はドアの役割を果たしていたのだろうか
こちらの神殿の内部の壁には小さな神殿の絵が刻まれているので、宝探し気分で探してみて欲しい。

壁に刻まれた神殿の絵
神殿近くのレストランでランチ
ハジャーイム神殿とイムナイドラ神殿を見て回った後、入り口の建物近くにある「ハジャーイムレストラン(Hagar Qim Restaurant)」で食事をすることにした。

「ハジャーイムレストラン(Hagar Qim Restaurant)」外観
この日のランチにいただいたのはペンネマルチーズ。

ペンネマルチーズとマルタビールのチスク
ペンネマルチーズにはオリーブ、トマト、ガーリック、マルタソーセージやチーズなどが入っていてなかなかの味だ。
マルタの一般的なレストランではご飯食と言えばリゾットくらいしかなく、もちろんうどんやそばもないのでついつい主食はパスタになってしまう。
概して東洋の食事の方が好きな僕ではあるが、パスタにオリーブオイル、トマトソースの組合せは僕を魅了して止まない。

レストランではライブ演奏が行われていた
古代マルタの遺跡と美味しい食事にすっかり満足して神殿を後にした。
ハジャーイム神殿とイムナイドラ神殿を訪れて巨石神殿ファンになった方は、ゴゾ島にあるマルタ最古のジュガンティーヤ神殿も是非訪れてみて欲しい。
観光情報
営業時間:9:00~18:00(11~5月は~17:00)
定休日:12/24、25、31、1/1、聖金曜日
入場料金:10ユーロ(ハジャーイム神殿および博物館含む)
公式サイト(英語):http://heritagemalta.org/museums-sites/mnajdra-temples/
アクセス:バレッタから74番のバスでHagar下車(所要時間約30分)。ハジャーイム神殿から約500m
住所と地図:Triq Hagar Qim, Qrendi
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。