僕がマルタ島で滞在しているスリーマとお隣のセントジュリアンはいかにもリゾート地といった雰囲気で、観光客も多く地中海沿いには数多くのレストランが立ち並ぶ。
この日はディナーを食べようと、セントジュリアンのスピノーラ湾沿いにあるレストラン「グルル(Gululu)」にやって来た。
レストランはスピノーラ湾側からも入れるが、反対側のセントジュリアンの住宅街にも入り口がある。
この日は夕方6時の開店時刻と同時にお店に入ったので、お客さんはまだ誰もおらず、スピノーラ湾を望むテラス席を確保することができた。
カジュアルな雰囲気のお店なので一人でも入りやすいだろう。店員さんもフォーマルな感じではなく、むしろ雑と言っても良いくらいだった。
人気店らしく、いくつかのテラス席には予約が入っていて、食事中もテラス席には次々とお客さんが入ってきた。
カメラ片手に途中からやって来た観光客らしき日本人女性2人は泣く泣く店内に入っていったようである。
僕のようにテラス席で優雅に食事をしたいのであれば、事前に予約を入れておくのが無難だろう。
さて、マルタのレストランではこれまでメイン料理を一品頼んでお腹が一杯になることが多かったので、この日は趣向を変えてメイン以外の料理をいただくことにした。
この日のお目当てメニューはマルタの名物料理であるアリオッタ(Aljotta)。
アリオッタとは魚介スープのことで、名前はイタリア語の「アリオ(ニンニク)」に由来するとのこと。
マルタはイタリアの支配下にあったこともあってかたまにイタリア語を耳にする(特に飲食店でよく聞くような気がする)。
「ボナペティ(召し上がれ)」とか「チャオ(こんにちは)」とか、イタリア語には可愛い響きの言葉が多い。
アリオッタはお店によって様々だが、「グルル」のアリオッタは細かく切ったたくさんの野菜に少量の魚の切り身などが入っており、スープの味はトマトコンソメスープといった味わいだ。
大量の具が入っていたらどうしようかと身構えていたのだが、前菜としてパンと一緒にさらりといただくことができた。むしろ魚をもっと増やして欲しいと思ったほどだ。
続いていただいたのがタラのフリッター(Sfineg tal-Bakkaljaw)。
味は日本で食べるものと大差なく、見た目通りで美味しい。
地中海に囲まれた小さな島国だけあって、マルタのシーフードはどのレストランで食べても大抵は美味しいものだ。
まだまだ他の料理も食べてみたかったが、店内も賑わってきたことだしこの2品で締めることにした。注文する料理の品数が少なくなってしまうのは一人旅の悩みでもある。
上記の2品にビールを2杯頼んで料金は30ユーロ程度(4,000円弱)。
スピノーラ湾を眺めながらのディナーはなかなかだった。セントジュリアンに滞在している方は一度は訪れて欲しいお店だ。
店舗情報
営業時間:18:00~23:00(月~木)、12:00~17:00、18:00~23:00(金~日)
定休日:無休
公式サイト(英語):http://gululu.com.mt/
住所と地図:133, Spinola Bay, St Julians
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。