はじめに
マルタには意外にも数多くの遺跡がある。
マルタを構成するマルタ島内、ゴゾ島内には約30の巨石神殿が点在し、その内6つがマルタの巨石神殿群としてユネスコの世界文化遺産に登録されている。
その6つの神殿とは、マルタ島にあるハジャーイム神殿、イムナイドラ神殿、スコルバ神殿、タハジュラット神殿、タルシーン神殿と、ゴゾ島にあるジュガンティーヤ神殿だ。
これらの巨石神殿は今から4500~6000年も前に建てられたもので、エジプトのピラミッドよりも古いとされている。
そんなマルタの古い歴史を感じるために、この日はマルタ島南部にあるハジャーイム神殿(Hagar Qim Temples)と隣接するイムナイドラ神殿(Mnajdra Temples)を訪れてきた。
今回の記事ではまずハジャーイム神殿についてご紹介したい。
ハジャーイム神殿への行き方
ハジャーイム神殿にはマルタの首都であるバレッタ(ヴァレッタ)から74番のバスに乗ってアクセス可能だ。
バスの乗車時間は約30分。Hagarというバス停で降りれば良い。
なお、ハジャーイム神殿およびイムナイドラ神殿は青の洞門(ブルーグロット)からも近いので合わせて訪れるのもおすすめだ。
ハジャーイム神殿に入場
Hagarのバス停を降りて道路を渡ると、神殿のチケット売り場、お土産屋、博物館などが入った建物がある。
相変わらず博物館に興味がない僕は、スルーして神殿へと向かう。
建物の奥へと進んで行くと、雨や風の浸食を防ぐための白いカバーで覆われたハジャーイム神殿が見えてきた。
入り口のゲートをくぐって神殿の内部へと進む。
古代マルタ人は小さかったのか、神殿の内部は思ったよりもこぢんまりとした印象だ。
しかし、数千年もの昔にこれだけの巨石を一体どうやって運んで積み上げていったのだろう?やはり、マルタだけに丸太を使ったのだろうか。
神殿の外側には巨石が立ち並ぶ。
マルタの神殿には巨人伝説も残るが、恐らくは人の手で積み上げられただろう石を眺めていると、なんだか宮古島のパワースポットである石庭(おじいちゃんが石を掘り起こして作った)を思い出してしまった。古代マルタ人も沖縄の人と同じように石に神秘的な力を感じていたのだろうか。
当時のマルタは女神信仰で、バレッタの国立考古学博物館に展示されている有名な「マルタの女神」もここで発掘されたものらしい。
ハジャーイム神殿を一通り見て回った後、神殿から海に向かって伸びる一本道を歩いてイムナイドラ神殿へと向かった。
観光情報
営業時間:9:00~18:00(11~5月は~17:00)
定休日:12/24、25、31、1/1、聖金曜日
入場料金:10ユーロ(イムナイドラ神殿および博物館含む)
公式サイト(英語):http://heritagemalta.org/museums-sites/hagar-qim-temples/
アクセス:バレッタから74番のバスでHagar下車(所要時間約30分)
住所と地図:Triq Hagar Qim, Qrendi
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。