はじめに
アテネの観光名所と言えば、真っ先に名前が挙がるのがパルテノン神殿を含むアクロポリス(アクロポリス遺跡)だろう。
アクロポリスは1987年に世界遺産に登録されている。
アクロポリスとは「高い丘の上の都市」を意味し、要塞としてだけではなく、神殿が建つ聖域としての役割を担ってきた。
熱波に見舞われるギリシャの夏の暑さの中、アクロポリスを観光してきたので以下にご紹介したい。
アクロポリスへの行き方(アクセス)
アクロポリスの最寄り駅はメトロ(地下鉄)のアクロポリ駅となる。
アテネの中心地のシンタグマ広場からも十分に歩いて行くことが可能だが、夏のアテネは暑いので、メトロを効率的に利用すると良いだろう。
僕は初めてのアテネだったこともあり、この日はアテネの街を散歩がてら、ラリッサ駅(アテネ駅)近くの滞在ホテルからシンタグマ広場を経由して歩いてアクロポリスに行くことにした。
シンタグマ広場から南に向かって歩き、レストランや土産物屋が立ち並ぶ通りを抜けると、小高い丘の上にそびえるアクロポリスの姿が見えてきた。
世界遺産のアクロポリスを観光
30度台後半の気温の中、ひいひいと坂道を上ってアクロポリスの入り口に到着。
アクロポリスの入場料金は共通チケットが30ユーロだ。他の遺跡も合わせて観光する方は共通チケットを購入すると良いだろう。
なお、アクロポリスは日陰がなくて特に日中は暑い。入場ゲートを通った後に0.5ユーロの水の自動販売機が並んでいるので、小銭を用意していくことをおすすめする。
入場ゲートを通った後、階段を上ってプロピレア(前門)へと向かう。大理石でできた床はツルツルと滑りやすいので気を付けよう。
階段を上ったところからはアテネ市街地が一望できる。
それにしても、アテネで一番人気の観光名所だけあって凄い人である。人混みに紛れて、立派な柱が立ち並ぶプロピレアをくぐる。
プロピレアを抜けると、かの有名なパルテノン神殿が姿を現す。
パルテノン神殿は現在修復作業が進められているが、反対側に回ると、見事な神殿の姿を見ることができた。
パルテノン神殿からさらに奥に進むと展望台があり、ここからはアテネの街並み、そしてリカヴィトスの丘も見ることができる。
それにしても、神殿を見るたびに聖闘士星矢を思い出してしまう。幼い頃に見たマンガやアニメの影響というのは計り知れないものだ。
パルテノン神殿の隣に建つ小ぶりな神殿が6人の少女像で有名なエレクティオンだ。
この日は晴天で丘の上には強い日差しが照りつけていて、さらにギリシャは熱波に見舞われているせいか、記録的な酷暑の日本に負けず劣らず意識が朦朧とするような暑さであった。
アクロポリスを一通り見て回った後、外に出てフローズンレモネードで火照った身体を冷やす。
帰り際、アクロポリスの近くに岩山の丘(アレオパゴスの丘)があったので上ってみることにした。
この丘からはアクロポリスが一望できるのでおすすめだ。
しかし、岩山の上はとても滑りやすいので気を付けよう。僕はビーチサンダルを履いていて滑るので裸足になったところ、直射日光に照らされた岩の暑さに悶絶したことは言うまでもない。
アクロポリスの観光所要時間は2~3時間もあれば十分だ。1日(または数日)かけて周辺にある他の遺跡と合わせて回るのがアテネ観光の定番だろう。
「燃え上がれ、俺の小宇宙(コスモ)よ!」
そんな聖闘士星矢のセリフを胸に抱きながら、灼熱のアクロポリスを後にした。
観光情報
営業時間:8:00~20:00(夏期)、8:00~17:00(冬期)
※休業日や営業時間の詳細はこちらのサイト(英語)で確認できます。
入場料金:20ユーロ(単独チケット)、30ユーロ(共通チケット)
住所と地図:Acropolis, Athens
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。