アテネではラリッサ駅(アテネ駅)近くのホテルに滞在したのだが、アテネ駅という大層な名前が付いている割には駅の周辺はそれほど栄えていないようで、レストランもあまり見当たらない。
そんな中、駅のすぐ目の前にテラス席の雰囲気が良いレストラン「The Station Gyros-Souvlaki-Coffee」を見つけたので入ってみることにした。
テラス席に座り、まずはギリシャビールのミソス(Mythos)で喉を潤す。瓶ビールは3ユーロ(400円弱)と思ったよりも安い。
この日のランチに注文したのはギリシャ料理のパスティチオ(Pastitsio)だ。
パスティチオはパスタにミートソースとホワイトソースを重ねて焼いた料理で、ラザニアのようなものである。
まぁ、見た目通りの味で典型的な西洋料理と言った感じだが美味しい。
レストランのテラス席からはアテネ駅を望むことができる。
アテネ駅はアテネ中央駅とも呼ばれ、地下鉄はラリッサ駅となる。
ヨーロッパなので当然と言えば当然だが、行き交う人たちは白人ばかりなのが妙に新鮮に感じる。
ギリシャの青空の下で飲むビールは美味しく、追加でギリシャビールのアルファ(Alfa)を注文した。
ギリシャの夏は暑いせいか、どうもサッパリした味わいのビールが多いようである。
レストランの横には公園らしきものがあって、移民の人たちがアジトにしているのか、食事をしていると中東系の顔立ちをした子ども達が近寄ってきて、食べ物やお金をくれといったジェスチャーをしてくる。
中には戦争から逃れてきた人もいるのかもしれない。
移民政策は政府の問題だとも思うし、レストランで客にまとわりつかれても困るので、健康そうに見える子ども達に何かをあげることはなかった。
レストランで食事をしている白人の若いお姉さんはそんな有色人種の移民に対して軽蔑するような眼差しを送っている。
恐らく物乞いだからだろうが、彼らも好きでやっているわけではないはずで、世界各地でたまに目にするこのような光景を目撃するたびになんだか悲しくなってしまうのだ。
まぁ、僕も日本で物乞いやおかしな行動をしている外国人がいたら同じような目で見てしまうかもしれないけれど。
ビールを飲んでいると小腹が空いてきたので、追加でギリシャ料理のメゼ(meze)をいただく。
メゼは1ユーロと安いが、どうやら前菜やおつまみの類らしい。
ミートボールにトマト、ポテトフライが入っていてビールとの相性は抜群だ。
スタッフの若いお兄さんはフレンドリーで、「料理はどう?」「今合計15ユーロだよ」なんて話しかけてくれる。
現在金額の情報は要らないのだが、払えない人や食い逃げする人がいるのだろうかと、少し不安になった。
この日の会計は合計で20ユーロ弱で、日本に比べると少し安い印象である。
テラス席でいただくギリシャグルメとビールはなかなか美味しかったので、アテネ駅周辺でレストランを探している方にはおすすめだ。