ネパールの首都カトマンズに滞在中、世界遺産のダルバール広場を観光してきたので以下にご紹介したい。
ダルバールとはネパール語で「王宮」を意味し、ダルバール広場とは旧王宮前広場のことである(ネパールの定食ダルバートではない)。
カトマンズ盆地にはかつてカトマンズ、パタン、バクタプルの3王国時代があり、今回ご紹介するカトマンズだけではなく、パタンとバクタプルにも同様にダルバール広場がある。
カトマンズのダルバール広場への行き方
ダルバール広場はカトマンズ市街地中心部から徒歩でアクセス可能なので、カトマンズに到着したらまずは市街地を散歩がてらに訪れたい場所だ。
この日は滞在しているタメル地区から、砂埃が舞うカトマンズの街並みを南に歩いてダルバール広場へと向かった。砂埃が気になる人はマスクを持参することをおすすめする。
世界遺産のダルバール広場を歩く
ダルバール広場の入場料金は1,000ルピー(約1,000円)だ。
入り口にあるチケット売り場で入場料金を支払って中に入ろうとすると、カトマンズの観光スポットではお馴染みのガイドが近寄ってくる。
不必要であれば「I don’t need a guide.」とでも言って断ろう。何も言わずに勝手に案内を始めて後から料金を請求してくるガイドもいるので要注意だ。
自称ガイド「仕事くれよ。家族養わないといけないんだ。助けてくれよ」
僕「やだ」
前日空港でぼったくりにあったこともありイライラが募っていた僕、しつこい自称ガイドを冷たくあしらった。
ダルバール広場はネパール地震の被害が深刻なようで、完全倒壊している建物もあり正直どれがどれだか分からなかったりするのだが、以下に2018年5月現在のダルバール広場の様子をご紹介していきたい。
この日はお祭りをやっていたようで、シヴァ・パールヴァティー寺院では正装をした女性たちが並んで座っていた。
シヴァ寺院と思われる建築物はネパール地震の影響で原型を留めていない、と言うか消失してしまっている。
やはり古い建築物が多いだけあって地震には弱いようである。
ダルバール広場はカトマンズを代表する観光スポットだけあって人通りは多いが、大きな広場なのでのんびりと過ごすことができる。
広場にはサドゥー(ヒンズー教の修行者)らしき人たちがいて、カメラを持って歩いているとポーズを取って写真を撮るよう促される。
写真を撮ると後からお金を要求されるので気を付けよう。ひょっとすると修行者のコスプレをしたただの物乞いなのかもしれない。
あいにく1,000ルピー札以外持っていなかったので小銭を持っていないと言って立ち去ることにしたのだが、英語はあまり通じないようだった。
ダルバール広場の南側には、生き神クマリが住んでいることで有名なクマリの館がある。
クマリの館の中庭に入ると、丁度クマリが窓から顔を出す時間帯(11:00~12:00)だったようで、団体観光客が見物に来ていた。
写真撮影は禁止なのでクマリの姿をカメラに収めることはできないのだが、せっかくなのでクマリを一目見ようと中庭で待っていると、一番上の窓からクマリが姿を現した。
「ナマステ」
クマリに向かって手を合わせてみんなで挨拶をする。
女神として崇められるクマリは小さな少女で、無表情のまますぐに奥に引っ込んでしまった。
「こんなに小さいのに家族と引き離されて大変だな」と、なんだか複雑な気持ちになりながらクマリの館を後にした。
ダルバール広場の東側にはハヌマン・ドカと呼ばれる旧王宮がある。
ハヌマン・ドカの入場料金はダルバール広場の入場料金に含まれており、チケットの半券を見せて中に入ることができる。
ダルバール広場は日本政府の協力もあって復旧作業が進められているが、2018年5月現在、まだまだ復旧までの道のりは長いようである。
ネパール地震でかなりの建物が損壊しているとはいえ、市街地中心部からアクセス容易で見どころも多いので、カトマンズに来たらまずはダルバール広場を訪れるのがおすすめだ。
観光情報
入場料金:1,000ルピー
住所と地図:Ganga Path, Kathmandu
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。