宮古島滞在の最終日、与那覇前浜ビーチと来間島の長間浜を訪れた後(前の記事はこちら)、来間島で昼食を取るため、竜宮城展望台の近くにあるタクシー運転手おすすめのカフェ「楽園の果実」へと向かう。
来間島のカフェやレストランには観光客が多い。この日も食事をしていると、雨にもかかわらず数組の観光客がお店に入ってきた。
「楽園の果実」ではステーキ丼が人気メニューのようだが、宮古島に来てからステーキばかり食べているのでこの日はボロネーゼ(ミートパスタ)を注文した。肉は宮古和牛を使用しており、野菜も有機栽培のものらしく新鮮だ。「楽園の果実」はマンゴー農家の直営店らしく、食後にはコーヒーと共にキャンペーン中のマンゴージェラートまで付いてきた。どれも上品な味付けで美味しかった。
食事をしていると雨が本降りになってきた。このまま雨が止みそうもなかったので、先ほどのタクシー運転手に貰った名刺に電話をかけ、お店まで向かいに来てもらい宮古島のマンションへと戻ることにした。
宮古島市街地のマンションへと戻ってきたのは午後2時前。来間島の東側にある「楽園の果実」から宮古島市役所近くのマンションまでのタクシー料金は2,000円ほどだった。宮古島のタクシー料金は安いが、それでも一人で島を行き来しているとかなりの金額になる。レンタカーが1日数千円で借りられるので、特に短期滞在の観光客はレンタカーを借りている人が多い(僕が車を運転出来ないのは内緒だ)。
雨が激しく降っていてどこにも行けそうもなかったので、翌朝出発するための準備をしてから夜まで寝ることにした。
マンションでひと眠りした後、まだ雨がぱらついている夜の街へと繰り出す。宮古島の夜は遅い。僕もすっかり多くのバーが営業を開始する夜の8時頃から出歩くのが日課になってしまった。最終日の夜ということで、まずはいつも顔を出すバー、「JailBird(ジェイルバード)」へと向かう。この日はお客さんが少なく、マスターと話し込んでいるとついつい時間が過ぎてしまった。最後の夜なのでお酒も進む。
他にもバーを回ろうと思ったのだが、気が付けば12時を過ぎていた。そう言えば晩ご飯を食べていない。最後の締めに「島おでんたから」のステーキ丼を食べて帰るつもりだったのだが、残念ながら日曜は閉まっているようだったので、バーのマスターに教えてもらい、代わりに「野咲家」でステーキを食べることにした。酒を飲んだ後はステーキが恋しくなる。どうやら僕はすっかり宮古島の人間になったようだ。
「野咲家」はヤギ汁などのヤギ料理で有名なお店で、西里西通りを北に一つ入った通りにある。
店内は古く、地元の小料理屋と言った素朴な雰囲気だ。テーブル席に座り、ステーキとオリオンビールを注文する。ステーキにはライスとスープも付いてくる。
深夜の1時頃にもかかわらず、店内は地元の人らしきお客さんたちで賑わっていた。飲んだ後だろうか、みんなステーキやヤギ汁を注文している。
ステーキはレモンとバターが乗っており独特の味がしたが、なかなか美味しかった。飲んだ後にステーキを食べると、何故か酔いも覚め、とても満たされた気分になる。
もう少し宮古島の街を楽しみたいという思いもあったが、次の日は早起きして空港まで行かなければならなかったので、マンションに帰って早めに(と言っても深夜1時だけど)寝ることにした。
少し名残惜しいくらいが丁度良い。さよならを言う必要もない。また来年まで、しばしのお別れだ。