はじめに
今回、南インド・ケララ州の港町コーチン(コチ)には5泊滞在した。
コーチンには国際空港があり、AirAsia(エアアジア)の飛行機が発着しているので、コーチンを起点にケララ州を旅する人も多いだろう。
コーチンは4つの地区に分かれているが、僕が滞在したのはアラビア海に面した半島の先端にあるフォートコーチンだ。
コーチンはポルトガル、オランダ、イギリスの植民地となった過去があり、特にフォートコーチンには植民地時代に造られた歴史的建築物が多い。
他にもフォートコーチンにはチャイニーズフィッシングネットやアラビア海に沈む夕日など見どころは多い。
とは言っても、小さな街なので5泊もあれば十分過ぎるほどに見て回ることができる。
フォートコーチン滞在中、街を歩き回ってきたので主な見どころを以下にご紹介したい。
サンタ・クルス聖堂
フォートコーチンの中ほどにあるサンタ・クルス聖堂は1506年に建てられたカトリック教会だ。
なんだか、同じくポルトガルの植民地であったマカオにある教会を彷彿とさせるクリーム色の外観をしている。
教会の内部はとてもカラフルでまるで絵画のように美しい。
聖フランシス教会
サンタ・クルス聖堂と同じく、こちらもポルトガル植民地時代の1503年に建てられた教会だ。
教会内部の装飾はサンタ・クルス聖堂とは対照的にシンプルだ。
教会の内部にはコーチンで亡くなったかの有名なヴァスコ・ダ・ガマの墓がある。
チャイニーズフィッシングネット
街の北側のアラビア海に沿って伸びる遊歩道からは港町らしい景色を味わうことができるので、フォートコーチンに来たらまずはここを歩いてみるのをおすすめする。
遊歩道からは漁に使われるチャイニーズフィッシングネットが立ち並ぶのが見える。
中国人が伝えたと信じられていることからこの名前で呼ばれているが、実際にはポルトガル人によって伝えられたことが最近の研究で分かったらしい。
海はあまり綺麗とは言えないが、遊歩道沿いにはビーチが点在している。
夕暮れ時になると、アラビア海に沈む夕日を見ようとビーチには多くの人が集まってくる。
カシ・アート・カフェ
フォートコーチンの中ほどに「カシ・アート・カフェ」というお洒落なカフェがある。
アーティスティックな雰囲気のカフェの店内には欧米人観光客の姿が目立つ。
アイスコーヒーとケーキをいただいたが、合計360ルピー(600円弱)とインドにしてはなかなかのお値段だった。
コーチン・フォート・レストラン
チャイニーズフィッシングネットがある海沿いの遊歩道の近くにはレストランも多い。
ヒンズー教徒の多いインドは飲酒に厳しいお国柄のようで、お酒を提供していないレストランも多い。
お酒を飲みたい方は、お店の前に「Beer」などと書いているか確認してから入ると良いだろう。
漁業が盛んなケララ州ではインド定番のカレーに加えて新鮮な魚介類を楽しめるのが嬉しい。
シーフード料理ももちろん美味しかったのだが、僕が今回インドに来てはまった料理がマトン(羊)カレーとレモンライスだ。
日本ではなかなか食べられそうもないのが残念である。
おわりに
以上、フォートコーチンの観光スポットやカフェ、レストランを簡単にご紹介した。
気温の高い4月の酷暑の中の旅行だったが、フォートコーチンは治安も良いみたいだし、初めてのインドで快適な滞在を送ることができた。
ケララ州の旅の起点(または終点)としてだけでなく、コーチンに来たら是非何日か滞在して歴史的建築物が立ち並ぶフォートコーチンの街並みを堪能して欲しい。