かつてのユダヤ人街があるマッタンチェリー地区
南インド・ケララ州のコーチン(コチ)に滞在中、コーチンを構成する4つの地区の内の1つであるマッタンチェリー地区を訪れた。
![カラフルな建物が立ち並ぶマッタンチェリー地区](https://ontherun.blue/wp/wp-content/uploads/2018/06/289-1024x768.jpg)
カラフルな建物が立ち並ぶマッタンチェリー地区
マッタンチェリーには古い街並みが残り、かつてのユダヤ人街やスパイスマーケットなどがあることで知られている。
![コロニアル調の建物が多い](https://ontherun.blue/wp/wp-content/uploads/2018/06/287-1024x768.jpg)
コロニアル調の建物が多い
![スパイスマーケット。ケララ州はスパイスが有名だ](https://ontherun.blue/wp/wp-content/uploads/2018/06/309-1024x768.jpg)
スパイスマーケット。ケララ州はスパイスが有名だ
観光客向けの主な見どころとしてはマッタンチェリー宮殿(マッタンチェリー・パレス)やユダヤ教の会堂であるパラデシ・シナゴーグがある。
マッタンチェリーにはフォートコーチンから歩いて行くこともできるので、フォートコーチンを観光するついでに立ち寄るのも良いだろう。
![フォートコーチンからマッタンチェリーに向かって歩く](https://ontherun.blue/wp/wp-content/uploads/2018/06/280-1024x768.jpg)
フォートコーチンからマッタンチェリーに向かって歩く
マッタンチェリー宮殿
フォートコーチンから半島の東にある古い街並みを南に向かって歩いて行くと、マッタンチェリー宮殿(マッタンチェリー・パレス)の入り口がある。
![マッタンチェリー宮殿の入り口](https://ontherun.blue/wp/wp-content/uploads/2018/06/293-1024x768.jpg)
マッタンチェリー宮殿の入り口
マッタンチェリー宮殿はポルトガル時代の1555年にコーチンの藩王に贈られた建物だ。
オランダ時代に拡張と改築が行われたため、ダッチ・パレスとも呼ばれている。
ポルトガルとオランダ・・・アジアを旅していると、かつての大国であるこの2国の影響は随所に感じられる。
![マッタンチェリー宮殿の敷地内](https://ontherun.blue/wp/wp-content/uploads/2018/06/294-1024x768.jpg)
マッタンチェリー宮殿の敷地内
マッタンチェリー宮殿は宮殿と呼ぶには何だか小ぶりな建物だ。
![マッタンチェリー宮殿の外観](https://ontherun.blue/wp/wp-content/uploads/2018/06/297-1024x768.jpg)
マッタンチェリー宮殿の外観
建物の中にはヒンズー教をテーマにした壁画などが描かれているが、残念ながら内部の撮影は禁止となっている。
僕は文化的な観光にはそれほど興味がないのでわざわざ見に行くほどのものではないと思ったが、入場料金も5ルピー(約8円)と安いのでマッタンチェリーに来たら散策ついでに入ってみると良いだろう。
![宮殿の近くではバザールが開かれている](https://ontherun.blue/wp/wp-content/uploads/2018/06/302-1024x768.jpg)
宮殿の近くではバザールが開かれている
観光情報
営業時間:10:00~17:00
定休日:金曜日
入場料金:5ルピー
備考:内部の撮影不可
住所と地図:Mattancherry, Kochi, Kerala
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。
パラデシ・シナゴーグ
マッタンチェリーからさらに南に進むと、1568年に建てられたユダヤ教の会堂であるパラデシ・シナゴーグがある。
![パラデシ・シナゴーグへと続く道](https://ontherun.blue/wp/wp-content/uploads/2018/06/316-1024x768.jpg)
パラデシ・シナゴーグへと続く道
周辺にはかつてユダヤ人街があったそうだが、イスラエル建国後にコーチンのユダヤ人はイスラエルに移住してしまい、現在マッタンチェリー地区にはほとんどユダヤ人がいないそうだ。
余談であるが、ユダヤ人と言えば世界一頭が良い人たちというイメージがある。
一般的にIQが高いとされている欧米人や日本人を含む東アジア人よりも頭が切れそうだ。
迫害を受けてきたけど天才が多い・・・ということで、僕は昔からユダヤ人に対して畏敬の念を抱いている。
コーチンのユダヤ人も香辛料貿易で財をなしたらしい。お金儲けの秘訣を教えて欲しいものだ。
![パラデシ・シナゴーグの外観](https://ontherun.blue/wp/wp-content/uploads/2018/06/317-1024x768.jpg)
パラデシ・シナゴーグの外観
パラデシ・シナゴーグの建物の中にはユダヤ人の歴史にまつわる写真が展示されている。
奥には会堂(教会)があり、美しくて荘厳な雰囲気の内部は一見の価値がある。残念ながらここも写真撮影は不可だった。
観光情報
営業時間:10:00~13:00、15:00~17:00(金曜日は10:00~13:00のみ)
定休日:土曜日、ユダヤ教の祝日
入場料金:5ルピー
備考:内部の撮影不可
住所と地図:Synagogue Lane, Jew Town, Kappalandimukku, Mattancherry, Kochi, Kerala
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。
おわりに
マッタンチェリーよりもフォートコーチンの方が見どころは多いので、フォートコーチンを観光した後に時間があればマッタンチェリーにも立ち寄るのがおすすめのルートだ。
マッタンチェリーではユダヤ人街の面影を残す古い街並みを味わいながら散策し、上記にご紹介した観光スポットにも立ち寄って欲しい。
料理が好きな方は、ケララ州の豊富なスパイスの買い物を楽しむのも良いだろう。
この日も暑い中歩き回って疲れたので、帰りはオートリキシャに乗り込んでフォートコーチンに戻ることにした。