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南インド・ケララ州の港町コーチン(コチ)の4つの地区
国際空港がある南インド・ケララ州の港町コーチン(コチ)は、フォートコーチン、マッタンチェリー、エルナクラム、ウィリンドン島の4つの地区で構成されている。
このうち、半島にあるフォートコーチンには植民地時代からの歴史的建築物など見どころが多く、滞在には最もおすすめだ。
フォートコーチンから徒歩でアクセスできるマッタンチェリーにも歴史的建築物が多い。
内陸部分のエルナクラムには電車の駅とバススタンドがあり移動には便利だが、インドらしく交通量の多い騒がしい街並みなのでのんびりとした滞在には適していない。
フォートコーチンとエルナクラムに挟まれた人工島のウィリンドン島には通りがかっただけだが、特に見どころはなさそうな感じだった。
また、4つの地区以外にも、フォートコーチンの北にはヴァイピーン島と呼ばれる島がある。
これらの地区は橋でも繋がっているが、ボート(フェリー)で行き来することが可能だ。
フォートコーチンに滞在中、ボートに乗ってヴァイピーン島とエルナクラムを訪れ、そして帰りにウィリンドン島にも立ち寄ったので以下にご紹介したい。
フォートコーチンのボート・ジェッティーからヴァイピーン島へ
ヴァイピーン島へのボートが発着するフォートコーチンのボート・ジェッティーは街の北側にある。チャイニーズフィッシングネットが立ち並ぶ遊歩道から少し東に歩いたところだ。
チケットはボート・ジェッティーにあるチケット売り場で購入すれば良い。
ヴァイピーン島へのボート料金は3ルピー(約5円)と、衝撃的な安さである。
短い距離にもかかわらず、意外にも大きなボートがやって来た。
ボートは出発してすぐにヴァイピーン島のボート・ジェッティーに到着した。
ボート・ジェッティーの南の海沿いに遊歩道があったので散策してみることにした。
フォートコーチンと同じく遊歩道沿いにはチャイニーズフィッシングネットが並んでおり、フォートコーチンよりも間近で猟の様子を見ることができる。
遊歩道を進んで行くと小さなビーチがあり、その先は行き止まりになっていた。
フォートコーチンに比べると人影が少なく、チャイニーズフィッシングネットと夕日の写真を撮るには良さそうだが、それ以外にはあまり見どころはなさそうだった。
それにしてもこの日は猛烈な暑さ(40度くらい?)で、日陰で座っていても汗が止まらないほどだった。
ボート・ジェッティー周辺には他に住宅街くらいしか見当たらなかったので、早々とボートに乗ってエルナクラムへと向かうことにした。
ヴァイピーン島からボートでエルナクラムへ
ヴァイピーン島からエルナクラム行きのボートが出発するボート・ジェッティーは、フォートコーチンからのボートが発着するボート・ジェッティーから少し北のところにある。
ヴァイピーン島からフォートコーチン経由でエルナクラムへと向かうボートは便数が少なく、1時間ほど待つ羽目になった。
ボートに乗り込み、相変わらず南インド人の視線を浴びつつ、船上からコーチンの街並みを眺める。
ボートはほどなくしてエルナクラムに到着。
ボート・ジェッティーに到着後、エルナクラムの街を少し歩いてみたのだが、とにかく交通量が多くて騒がしい。
おまけに猛烈な暑さでもはや歩く気も起きず、エルナクラムに到着してすぐに退散することにした。
エルナクラムからオートリキシャでウィリンドン島へ
せっかくなのでエルナクラムとフォートコーチンの間にあるウィリンドン島に寄って帰ろうと思ったのだが、ボートが出発する時刻まではかなりあったので、オートリキシャに乗ってウィリンドン島のボート・ジェッティーに向かうことにした。
橋は街の南に位置しているので、陸路だと結構時間がかかる。
ウィリンドン島のボート・ジェッティーに到着してオートリキシャから降りると、サリーを着た可愛い子ちゃん(死語)が近寄ってきた。
何だか怪しいと思って警戒していると、「セルフィー、オーケー?」なんて聞いてきて、恋人のように2人並んで写真を撮られる。
撮った写真を友達に見せて満足げだ。
そんなに日本人のイケメンが珍しいのだろうか。モデル代取るぞ。
ウィリンドン島のボート・ジェッティー周辺には驚くほど何もなかったので、早々とボートに乗ってフォートコーチンに帰ることにした。
それにしても、せっかくのサリー美人だったので、僕も写真撮らせてもらえば良かったなぁ・・・と、悔悟の念を抱きながら、ボートはフォートコーチンに向かって出発した。
おわりに
さすがにガイドブックにも何も書いていないだけあって、ヴァイピーン島、ウィリンドン島とも特に見どころはなかった。
エルナクラムは都会だし、コーチンの観光はフォートコーチンだけでも十分な気がする。
しかし、料金の安いボートは移動手段としては最適なので、コーチンに来たら是非ボートに乗って港町気分を味わって欲しい。