カトマンズに滞在中、カトマンズの東に位置するパシュパティナートを訪れた。
パシュパティナートはシヴァ神を祀るネパール最大のヒンズー(ヒンドゥー)教寺院で、カトマンズの渓谷(カトマンズ盆地)の一部としてユネスコの世界遺産に登録されている。
ガンジス川の支流であり、聖なる川とされているバグマティ川の川岸に建つパシュパティナート寺院はヒンズー教徒の聖地であり、国内外から数多くのヒンズー教徒が訪れる。
また、ヒンズー教徒の火葬場があることでも有名で、観光客が多く集まる人気の観光スポットでもある。
パシュパティナートへの行き方
パシュパティナートへはバスを使ってもアクセス可能だが、僕はカトマンズのタメル地区から流しのタクシーを利用した。
タメル地区からパシュパティナートまではタクシーで30分くらいだ。料金は確か700ルピー(約700円)だったと思うが、これは少々高いかもしれない。
1時間くらいかけて歩いて行くことも可能だが、カトマンズの街は砂埃がひどいのであまりおすすめできない(帰りは徒歩だったが、カバンが黄砂をかぶったようになってしまった)。
ヒンズー教徒以外は立ち入り禁止のパシュパティナート寺院
タクシーを降りて広い敷地内を歩いて行く。
しばらく歩くとパシュパティナート寺院の黄色い門が見えてきた。
さすがにヒンズー教徒の聖地だけあって、黄色い門には凄まじい行列ができている。ヒンズー教徒以外は寺院に入れないので、人混みを避けてそそくさと火葬場へと向かうことにした。
黄色い門の近くでは火が起こされ煙が立ち上っている。下調べをしていなかった僕は一瞬これが火葬場ではないかとも思ったのだが、どうやら違うようだ。
バグマティ川沿いの火葬場(アルエガート)へ
パシュパティナート寺院の横側からバグマティ川に向かって歩いて行くと、ヒンズー教徒の火葬場(アルエガート)がある。
この火葬場を見物するには1,000ルピーの入場料金が必要だ。
入り口にある事務所で入場料金を支払うと、事務所の奥からまるでスタッフかのように人が出てきて勝手に案内を始めるが、これはガイドで後から料金を請求されるので気を付けよう(僕は散々文句を言った挙げ句、結局ガイド料金として1,000ルピーを支払った)。
火葬台からは常に煙が立ち上っている。ヒンズー教徒は輪廻転生(生まれ変わり)を信じて墓を造らないらしく、遺灰は川に流される。
橋を挟んだ上流には2つの火葬台がある。身分の高い人ほど上流の火葬台を利用するらしい。
上流の火葬台の対岸には11の白い塔があり、シヴァ神の象徴であり、男のシンボルを表すシヴァリンガが祀られている。
ここから下流の火葬台の対岸の方に進んで行くと、ヒンズー教の神々の壁画が描かれた建物があり、その先にはサドゥーと呼ばれるヒンズー教の修行者がいた。
ガイドに言われるままにサドゥーの写真を撮ると、お金を渡すように言われたので、1,000ルピーを渡す羽目になってしまった。この人たちが本当に修行者なのかどうかは疑わしい。
結局、この日は入場料金とガイド、サドゥーの写真に合わせて3,000ルピーも使ってしまった。ガイドが不要な方は、入場料金の1,000ルピーだけで十分なので覚えておこう。
パシュパティナートの観光自体には満足しながらも、ぼったくりのような手口のガイドにはなんだか納得がいかなかった。
「僕はネパールなんか嫌いだ。他の日本人にも勧めないよ」
そうガイドに言い残し、少し1人で境内を散策して気を取り直してから、次の目的地であるボダナートへ徒歩で向かうことにした。
観光情報
営業時間:明け方4:00~夜まで
入場料金:1,000ルピー(火葬場)
住所と地図:Pashupati Nath Road 44621, Kathmandu
※上記は変更の可能性がありますので予めご了承ください。