アレッピーの観光はハウスボートより料金が安い日帰り貸切ボートツアーがおすすめ!

バックウォータークルーズの風景

はじめに

ケララ州のアレッピー(アラップーラ)に滞在中、貸切ボートに乗って日帰りでバックウォータークルーズを体験してきたので以下にご紹介したい。

アラビア海に沿って広がる無数の川と湖からなる水郷地帯を行くバックウォータークルーズはケララ州観光の最大の目玉であり、そしてアレッピーはその中心地として有名だ。

アレッピーには宿泊施設やキッチンが備わった豪華なハウスボートも多く停泊しており、僕もせっかくなのでハウスボートを利用してみようかと思ったのだが、ハウスボートの料金は高く、1泊1万円くらいは当たり前のようにする。

ハネムーンボートとも呼ばれるハウスボートには、かつて米やスパイスの運搬に使われた木造船が使われる。

アレッピーに停泊するハウスボート

アレッピーに停泊するハウスボート

ハネムーンボートと言われても僕は1人だし、特にボートに泊まりたいとも思わなかったので今回はハウスボートは利用せず、日帰りで小さなボートをチャーターしてバックウォータークルーズに出かけることにした。

なお、ハウスボートはアゴダ(agoda)やアレッピーの街中にあるATDC(アレッピー観光開発公団)でも予約できるので興味がある人はチェックして欲しい。

ボートの選び方と料金

アレッピーの街中の川には数多くのボートが停泊していて、川沿いを歩いていると「ボーティング(boating)?」と声を掛けてくるおじさんが多い。

多くの人が売り込みをしてくるが、焦らずじっくりと吟味しよう。

ボートの選び方のポイントは、しっかりと日除けがあるのはもちろんだが、(できれば前の方に)ベッドがあって寝転がることができるボートがおすすめだ。

前方にベッドがあるボートをチョイスした

前方にベッドがあるボートをチョイスした

僕が選んだボートの料金は1時間400ルピー(640円くらい)で、最低2時間からと言われたので、1,000ルピーを渡して2時間半のクルーズにしてもらった。

料金は1時間400ルピー前後が相場のようだが、色々と聞いてみると良いだろう。

バックウォータークルーズへ出発

貸切ボートのベッドの上に陣取り、いざ、バックウォータークルーズへ出発する。

アレッピーの街を出発

アレッピーの街を出発

日中はかなり暑いアレッピーだが、ボートの上は涼しくて吹き付ける風が心地良い。

川から湖へと入る

川から湖へと入る

まぁ、ヤシの木と水郷地帯の同じような景色が続くのだが、ボートの上からパシャパシャと写真を撮ったり、ベッドの上で景色を眺めながら寝転がったりしてのんびりと過ごした。

バックウォーターをボートは進む

バックウォーターをボートは進む

しばらくすると、ボートはレストランがある島(多分)に着岸した。

島には数多くのボートが停泊している

島には数多くのボートが停泊している

レストランでのランチ

どうやらここはボートに乗った観光客が訪れるお決まりの場所らしい。

レストランの近くには鷹がいた。人懐っこくて手に乗ってくれるが、いかにも観光客向けと言った感じでなんだか俗っぽい。

ボートのおじさんと鷹

ボートのおじさんと鷹

この日は朝食をたらふく食べていたのでランチを取る予定はなかったのだが、レストランでミールス(南インドの定食)を食べる人たちを見ていると食欲がそそられたのでいただくことにした。

「魚はいるか?」と聞かれたので、ミールスに魚が付いてくるのだろうと思って注文すると、裏の海産物を保管している倉庫に連れて行かれて魚を選ぶことになった。

なんだかよく分からないが、勧められるままに魚とエビ3尾を選ぶ

なんだかよく分からないが、勧められるままに魚とエビ3尾を選ぶ

しばらくレストランで待っていると、ミールスに魚とエビを焼いたものが運ばれてきた。

ミールスとシーフードのグリル。コーラと共にいただく

ミールスとシーフードのグリル。コーラと共にいただく

バナナの葉に乗ったミールスはリゾート気分を盛り上げてくれる(レストランによっては食器のところもある)。ちなみにミールスはお代わり自由だ。

南インド人は手で混ぜながら食べるのだが、習慣を変えるのはなかなか難しいもので、食器を使って食べている欧米人を見て僕も思わずスプーンを頼んでしまった。

ミールスはもちろん美味しかったのだが、焼いた魚とエビが絶品で、あまりお腹が空いていないにもかかわらずペロリと平らげてしまった。

ケララ州の新鮮なシーフードはとにかく美味い

ケララ州の新鮮なシーフードはとにかく美味い

ここまで美味しい海産物は日本でもなかなか味わえないだろう。

ライスにスパイスたっぷりのカレー、そしてシーフード・・・ケララ州の食事は日本人の口にも合うし最高だ。

魚とエビを頼んだせいか、会計は900ルピー(1,500円くらい)と思ったよりも豪勢な昼食になってしまったが、今回の旅の中でも一番の料理だったので満足だ。

レストランの近くからのどかな風景を望む

レストランの近くからのどかな風景を望む

バックウォータークルーズからアレッピーの街に戻る

食後、再びバックウォータークルーズに出発する。

ベッドに寝転がっていると、吹き付ける風が心地良くてついうとうとしてしまう。ちょっと昼寝がしたくなったら貸切ボートを利用する、なんて贅沢な使い方もできそうだ。

昼寝をするには最高の環境である

昼寝をするには最高の環境である

時には川岸に住む人々の生活を横目に、ケララ州の風光明媚な景色を眺めながらボートはゆっくりと進む。

ボートから眺める風景

ボートから眺める風景

ボートの上で2時間半も過ごすと退屈するんじゃないかと思ったが、水の上は心地良くて、時間は思ったよりも早く過ぎていった。

ボートはアレッピーの街に戻ってきた

ボートはアレッピーの街に戻ってきた

アレッピーには数多くのボートやクルーズツアーがあるが、今回利用した貸切ボートはハウスボートに比べると安いしかなり快適だったのでおすすめだ。

僕もまたアレッピーに来た際には利用したいと思う。

おわりに

今回利用した貸切ボートやハウスボート以外に料金の安い公営ボートもある。

僕も当初ガイドブックに載っていた「シー・クッタナード(See Kuttanad)」という料金の安い公営ボートを利用しようかと思っていたのだが、公営ボートらしきボートにすれ違ったところ、乗っている人は多いしボートもなんだか古くさかった。

貸切ボートのように寝転びながら優雅にクルーズというわけには行かないだろうし、そこまで節約したい人でなければ貸切ボートの方がおすすめだ。

今回利用した貸切ボートの内部。1人には十分過ぎる広さだ

今回利用した貸切ボートの内部。1人には十分過ぎる広さだ

公営ボートと言えば、他にもアレッピー~クイロン(コーラム)間を約8時間かけて移動する観光ボートが有名だ。

こちらはクイロンへの移動の際に利用したが、時間こそかかるものの、電車やバスとは違ってバックウォーターを思う存分味わうことができるのでおすすめだ。

ボートからはチャイニーズフィッシングネットが見える

【ケララ州バックウォータークルーズ】アレッピーからクイロン(コーラム)まで移動

2018年5月1日

色々と選択肢があって迷うかもしれないが、是非自分にあったバックウォータークルーズを選んでアレッピーでの滞在を満喫して欲しい。