神の島・大神島での宿泊体験 Vol.6~干潮で景色が一変する朝の大神島~

朝の大神島のビーチ

翌朝、目が覚めたのは午前7時過ぎだった。朝食まで時間があるので、朝の大神島を散歩することにした。

朝の大神島はまた違った顔をしている。潮が引いているので西側外周道路にある砂浜が繋がっていて、港の横にある小道から歩いて行くことが出来る。砂浜は岩だらけで滑るから気をつけた方が良い。

朝の大神島のビーチ

朝の大神島のビーチ

朝の大神島のビーチ

朝の大神島のビーチ

大神島には猫が多い。住民が25人に対して、猫は50匹ほどいるそうだ。他所から新たに人間が入ってくることはないだろうから、住民の数は減り続ける一方だ。このままだと猫の島になるんじゃないか、と島の人も言っていた。ちなみに、猫は集落の西側に多く集まっている。そこ以外ではあまり猫の姿を見かけることはない。

大神島の猫

大神島の猫

大神島の猫

大神島の猫

島の西側を散策していると、丁度良い時間になったので朝食を食べるために食堂へと戻る。テラスでは、ゆりちゃんが軍手で遊んでいた。大神島には犬は一匹しかいないので、ゆりちゃんがいなくなると大神島から犬がいなくなってしまう。そのことが僕の一番の気がかりであり、毎年大神島を訪れる理由でもある。

大神島のゆりちゃん

大神島のゆりちゃん

宿泊料金の4,000円には朝食も含まれている。朝食は簡素なもので、島のものと言えるのはアーサ汁くらいだろうか。食後にはご丁寧にコーヒーまで出してくれる。

大神島での朝食

大神島での朝食

大神島ではガイドもやっており、料金は1人あたり2,000円で約90分。効率的に島の見所を回れるので、次の便で宮古島に帰るような人はガイドを頼んだ方が良いかもしれない。僕は大神島に来たのは今回で5回目となるが、これまでにガイドを頼んだことがなく、この日は島の人から大神島の話を聞こうと思いガイドを予約していた。

僕が予約したガイドは12時からスタートするので、それまではかなり時間がある。朝食後に再度島を散策してみることにした。港では釣りをしている人も多い。朝、港から見る海は美しい。透明度が非常に高く、魚が泳いでいるのを見ることが出来る。

大神港から見る海

大神港から見る海

また、午前中は潮が引いているので、東側外周道路では階段を降りて奇石(ノッチ)の窪みを間近に見ることが出来る。

東側外周道路の奇石(ノッチ)

東側外周道路の奇石(ノッチ)

東側外周道路の奇石(ノッチ)

東側外周道路の奇石(ノッチ)

大神島では昔、17世紀の海賊キャプテン・キッドが財宝をこの島へ隠したという伝説があるらしい。引き潮になると、前日の午後には海に隠れていて見ることが出来なかった場所が次々と姿を現す。午前中に島を散策していると、財宝の隠し場所がひょっこりと姿を現す、ということもあるかもしれない。なお、大神島には聖域と呼ばれるむやみやたらと入ることが出来ない場所が数多く存在しているので注意して欲しい。中でも御嶽(うたき)には入ってはいけないようだ。

再度、東側外周道路から集落に入り、集落を抜けて遠見台に登ってみる。

東側外周道路から集落へと続く道

東側外周道路から集落へと続く道

この日も晴天で、汗ばむ陽気だ。遠見台から見る池間島周辺の海は美しい。遠見台からは池間島の北にある日本最大級のサンゴ礁群、八重干瀬(やびじ)を望むことも出来るようだ。

遠見台から見る風景

遠見台から見る風景

宮古島に観光客が増えた影響だろうか、大神島を訪れる人も増えたように思う。昔とは異なり、大神島の人たちも積極的に観光客を受け入れているようだ。この日は日曜日と言うこともあり、いつにも増して観光客が多かった。チャーター便で来る人たちもいるらしく、20人くらいのグループも歩いていた。さすがにこの人数だと大神島の神秘的な雰囲気も台無しだ。

食堂で休憩をしながら、一緒にガイドを付けて回る人たちが乗っている11時40分宮古島発の便が到着するのを待つ。

神の島・大神島での宿泊体験 Vol.7~パワースポット大神島の伝説の数々~に続く