ネパール第2の都市であるポカラは、フェワ湖(ペワ湖)沿いに街が広がり、湖の反対側にはヒマラヤ山脈を望むことができる風光明媚な都市だ。ポカリ(湖)というネパール語が名前の由来らしい。
ポカラの標高は約800mと標高約1,300mの首都カトマンズよりも低くてその分暖かい気候のようだが、豊かな自然のせいかそれとも人々がのんびりしているせいか、カトマンズよりも涼しく感じた。
ポカラにも観光スポットはいくつかあるが、時間に追われてあくせくと動くのはポカラには似合わない。自然を眺めてのんびりと過ごすのがポカラでのおすすめの過ごし方だ。
僕もポカラに滞在中は、ヒマラヤの景観が有名な標高の高い丘の上に行ったのを除いては、もっぱらフェワ湖沿いを散歩したり、湖を眺めながらビールを飲んだりしてのんびりと過ごした。
フェワ湖沿いには遊歩道が整備されていて歩くと心地良い。
ポカラに到着したらまずは散歩がてら遊歩道を歩き、首都カトマンズとは一味違うのんびりとした雰囲気を楽しむのが良いだろう。
リゾート地らしく遊歩道沿いにはカフェやレストランが立ち並ぶ。店の軒先ではバーベキュー料理を提供していて、香ばしい匂いが鼻をつく。
お肉とビールに目がない僕は、早速、湖を望むカフェ(レストラン)に入って軒先で焼いているお肉をおつまみにネパールビールをいただくことにした。
美しい自然を眺めながらビールを飲むというのは旅行中の最大の楽しみである。
バーベキューも良いが、チベット料理・ネワール料理のモモもビールのおつまみにおすすめだ。ネワール料理とは、カトマンズに古くから住むネワール族の料理のことである。
モモは小籠包、餃子、肉まんに似ているが、そのどれとも微妙に異なる。ビールとの相性は言うまでもない。
カフェやレストランは大抵どこも空いていて、ハッピーアワーもやっているので、遊歩道を散歩していて気になったお店があったら入ってみると良いだろう。
僕がポカラに滞在したのは5月の前半だったが、雨季の直前だったようで、時折にわか雨こそ降ったものの滞在中のほとんどは晴天に恵まれた。
しかし、残念ながら昼過ぎになるとヒマラヤは雲がかかって見えなくなってしまった(この時期は見えないことも多いようである)。
フェワ湖と並んでヒマラヤの景観はポカラの名物なので、ポカラに訪れる人は事前に天候をチェックしておこう。
レイクサイドにはホテルが多いが、滞在するのであればフェワ湖に近くてヒマラヤが見えるホテルをおすすめする。
フェワ湖沿いをのんびりと散策して、湖とサンセットを眺めながらおつまみを片手にビール、そして日が沈んできたらレイクサイドのレストランでディナーを取って早めにホテルに戻る、と言うのが僕のポカラでの主な過ごし方だった。空気が澄んでいる朝はヒマラヤが綺麗に見えるので早起きするのがおすすめだ。