ネパールの代表的な料理と言えばダルバートだ。
ダルバートとは日本で言う定食のようなもので、ダル(豆のスープ)、バート(ご飯)、タルカリ(おかず)、アチャール(漬け物)などで構成される。
ネパールもインド同様ベジタリアンが多いようで、ダルバートも野菜中心のベジセットと肉料理が入ったノンベジセットを選べることが多い。
この日は美味しいダルバートを食べようと、ネットで調べた情報を頼りにポカラのレイクサイドにあるレストラン「Fewa Thakali Bhanchha」にやって来た。
「Fewa Thakali Bhanchha」はレイクサイドの大通り沿いに位置している。
どうやらこのレストランは人気店らしく、通り沿いの景色が良い(と言っても湖が見えるわけではない)テラス席は予約が入っていることが多いようだが、午後6時のディナー開始時刻と同時に訪れたせいか運良く1席だけ空いていて座ることができた。
まずはお気に入りのネパールビール「ゴルカ」をいただく。
この日のディナーにいただいた料理はもちろんダルバートだ。
ダルバートはメニューには普通にセットなどと書かれていることが多く、このレストランでも確か「ディナーセット」という名前だったと思う。
肉食派の僕はもちろんノンベジをオーダーした。肉料理はインドとネパールに来てからすっかりはまったマトン(羊肉)のカレーをチョイス。
ちなみにヒンズー教ではシヴァ神の乗り物でもある牛は神聖な動物とされており、ヒンズー教徒の多いインドやネパールでは牛肉はあまり食べないようでレストランのメニューでもほとんど見かけることはなかった。
ダルバートの主食にはライスまたは粉を練ったディロと呼ばれるもののどちらかを選ぶことができる。
迷っていたところ両方でも良いと言われたのでライスとディロを両方いただいたのだが、ディロはあまり僕の口には合わなかった。
マトンカレー、豆のスープ、カレー味のじゃがいも、ほうれん草、漬け物、そしてヨーグルトなど・・・このお店のダルバートの特徴は何と言ってもおかずの種類が多くて豪勢なことだ。
料理にはスパイスは効いているが、インド料理のようにそれほど辛いというわけでもなく、野菜たっぷりで健康にも良さそうだ。
ダルバートは肉料理以外であればお代わり可能で、食事が進むとスタッフがお代わりがいるかどうか聞きに来てくれる。
料金は上記のビールとディナーセットで約900ルピー(約900円)と他のお店に比べるとやや高めに思えるが、おかずの種類は豊富だし何より味も良かったので大満足だ。
「Fewa Thakali Bhanchha」、ポカラで現地グルメのダルバートを堪能したい方にはおすすめのお店だ。