アイスクリーム屋さんがいるアレッピービーチ
南インドのケララ州にあるアレッピー(アラップーラ)に滞在中、市内中心部から西に3.5kmほど離れたところにあるアレッピービーチにやって来た。
アレッピーと言えば水郷地帯をボートで流れるバックウォータークルーズが観光客に人気だが、ビーチでアラビア海に沈む夕日を眺めるのもおすすめだ。
この日は特に観光の予定を立てていなかったので、昼過ぎからアレッピービーチに行くことにした。
初めは市内中心部にあるホテルからビーチまで歩いて行こうかと思っていたのだが、とにかく4月のインドは暑い。
加えて、インドの街らしく、大通りを歩いているとクラクションを鳴らしながら車やバイクが次々に横を通り過ぎるので歩きづらい。
結局、途中で歩くことを諦めてオートリキシャを拾うことにした。
オートリキシャの運転手によると北にあるマラリビーチがおすすめらしいが、初めてのアレッピーだったのでとりあえずこの日はアレッピービーチに向かうことにした。
ほどなくしてオートリキシャはアレッピービーチに到着。市内中心部からアレッピービーチまでの料金は60ルピー(100円くらい)だった。
ケララ州にある他の多くのビーチと同様、アレッピービーチはかなり広いビーチで、ところどころに黒が混じった白い砂浜が延々と続く。
日中のアレッピービーチでは、強い日差しが照りつける中ビーチで多くのアイスクリーム屋さんが営業している。
せっかくなのでアイスクリームを1ついただいたが、猛暑のせいか食べるのが追いつかないほど凄まじい早さで溶けていった。
インドのビーチらしく相変わらず砂浜には犬が多く、カメラを向けると1匹の犬が近寄ってきた。
こちらの犬は健康状態が悪いのか、ところどころ禿げていたり傷があったりする。
この犬も片目が赤く、ヨタヨタと近寄ってくるのでバイオハザードみたいで怖い。
僕は野犬が苦手なので離れようとするのだが、案の定この後しばらく追いかけられる羽目になった。
ビーチ沿いのカフェ
アレッピービーチを南に歩くと、カフェがあったので入ってみることにした。
冷房の効いた店内でビーチを眺めながらミックスジュースをいただく。
こちらのフレッシュジュースは基本的に常温のようで、美味しいけれどぬるい。スムージーとかにすれば良かった。
ビーチ沿いのバー
この日はビーチから夕日の写真を撮りたかったのだが、夕暮れ時まではまだまだ時間があったので、ビーチ手前の道路を渡ったところにあるバーで時間潰しをすることにした。
恐る恐る地元の人たちで埋められた店内に入り、インドではお決まりのキングフィッシャービールを注文。
ビールにはおつまみが付いてきて、なんだか昔よく食べたベビースターラーメンのカレー味を思い出させる味だった。
ヒンズー教徒が多いインドではお酒を飲むのは悪いことなのか、バーの店内はほぼ満席にもかかわらず陽気な酔っぱらいが騒いでいるということはなく、地元のおじさん達が静かに飲んでいた。
東アジア人が珍しいのか、1人で飲んでいると相変わらず南インド人からの熱い視線を感じる。僕は珍獣か。
日本の田舎に外国人が行っても同じようなことになるのだろうが、日本人はチラチラ見るのに対してインド人はジロジロと見てくるのだ。
アレッピービーチから見る夕日(サンセット)
日が傾いてきて、気温が下がってきたところで再びビーチを散策することにした。
ビーチにいるのはほとんどがインド人のようで、観光客らしき外国人の姿は時折欧米人の姿を目にするくらいである。
アラビア海に沈む夕日は美しく、ビーチが広いせいか壮大な印象を受ける。
この日は少し雲がかっていたので、海も空ももう少し綺麗なピンク色に染まると最高なんだけれど。
海に沈む綺麗な夕日に心が洗われ、すっかりと気分が良くなってアレッピービーチを後にした。