南インドケララ州のフォートコーチン(コチ)に滞在中、海岸沿いに伸びる遊歩道とビーチを歩いてアラビア海に沈む夕日を見てきたので以下にご紹介したい。
港町のフォートコーチンではチャイニーズフィッシングネットと呼ばれる漁に使われる網が有名で、この海岸沿いに並ぶ網がフォートコーチンの風景を独特なものにしている。
海岸沿いの遊歩道では獲れたての新鮮な魚介類を販売している。
フォートコーチンに点在するビーチには、気温が下がる夕暮れ時になると多くの人が集まってくる。
ビーチでは人間だけでなくラクダや犬などの動物の姿も目にする。これもなんだかインドらしい光景だ。
どうやらラクダは観光客向けのものらしく、インド人らしき女性たちを乗せたラクダの手綱を引いて少年がビーチを行き来していた。
ビーチを歩いていると、所々毛が禿げている犬が近寄ってきた。お腹を空かせているのか、物欲しそうな目でこちらを見てくる。
おとなしい犬だったが、僕は海外でよく野犬に追いかけられるトラウマがあるので距離を置くことにした。
日中のコーチンは蒸し暑くてじっとしていても汗が噴き出してくるほどなのだが、夕暮れ時の海岸沿いは涼しく、潮風に吹かれながら散歩をしていると気持ちが良い。
あいにくこの日の空は雲がかっていたが、時折雲の隙間から顔をのぞかせながら、夕日はアラビア海に沈んでいった。
夕日が沈み、晩ご飯を食べに行こうと来た道を戻っていると、子供が僕に走り寄ってきて「ワオ!ワンダフル!」と言って去って行った。
今日のファッションは決まりすぎていただろうか・・・いや、ただ単に、首から掛けていたカメラ(ミラーレス一眼)がワンダフルだったのかもしれない。
それにしても、こちらの子供はよく笑顔で声を掛けてくる。
フォートコーチンでは東アジア人の姿は全然目にしない(ほとんどがインド人で、あとは白人の観光客をチラホラ目にする)し、日本人は珍しいのかもしれないな。
一体何がワンダフルなのかは分からぬまま、何となく良い気分になって港を後にした。